心配 ページ20
『...あれ?』
朝学校に着くと、いつもは誰よりも早く登校している亜嵐がいなくて オケ部もそわそわしている。
涼「風邪でも引いたのかな?」
龍「昨日はよ帰ったのもほんまは具合悪かったんとちゃう?」
玲「ま、亜嵐くんのことだし大丈夫じゃない?」
隼「そうだね!」
オケ部は昨日はあんなに元気だった亜嵐が急に休んだのに、すぐにケロッとして笑い始めた。
『私、お見舞い行ってみよっかな。』
涼「え!?」
玲「何言ってんだよ。」
『どういう意味よ...』
龍「まさか...そういう関係...」
『なっ!、ち、違う!心配なだけで_』
隼「心配なんだ〜」
裕「いいよ、住所教えたるわ。」
みんなヘラヘラ笑いながらバカにしてくる。
なにがそんなにおかしいのだろう。
龍「気をつけてな笑」
涼「そうそう。取って食われないようにね。」
『だから大丈夫だってば!』
.
亜母「はい。」
『あ、えーっと...亜嵐さんのクラスメイトの杉野Aと申します。』
亜母「あら、来てくれたの?どうぞどうぞ。」
やっぱり女子にモテるだけのヴィジュアルなのだから、両親も美形なのだろう。
なんて思っていたが 想像を遥かに超える美しさだった。
亜「あれ?来てくれたの?」
『まぁ...昨日元気だったから何かあったのかなって思っただけで...』
亜「心配してくれたんだね!わぁ!嬉しいなー笑」
『そんなんじゃないし!てか元気じゃん!』
亜「そう。元気!だからもう大丈夫だよ。
わざわざ来てくれたのは嬉しいけど、暗くなると心配だし 明日は学校行くからさ。」
『せっかく来たのにもう帰れってこと...?』
亜嵐は私をチラチラ見て顔色を伺うように言ってきた。
亜「そういうわけじゃないけど...」
『やっぱり迷惑だったよね。』
亜「だから違くて...」
『気づかなくてごめん、帰る。』
亜「待って!」
パシ_______ドン_
亜嵐ドアに手をかけた私の腕を引き、そのまま壁に追いつめられる。
亜「男の部屋に入るってことは、こういうことだよ?」
『...っ...わたし...』
亜「帰りたくないんだよね?
じゃあ俺もう我慢しなくていいのかな〜」
『また明日!』
どんどん近づいてくる亜嵐をたまらず押しのけて、部屋を出ていった。
亜嵐のお母さんに頭を下げて全力で家から離れて行った。
帰って欲しくてやったことだってわかってるけど...
こんなの反則でしょ。
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あおい(プロフ) - 早く見たくなりました (2019年6月19日 1時) (レス) id: 295447971a (このIDを非表示/違反報告)
いくら(プロフ) - ゆーしゃんさん» ありがとうございます。頑張ります! (2019年6月18日 14時) (レス) id: acf637b564 (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 早く見たくなりました (2019年6月18日 12時) (レス) id: 295447971a (このIDを非表示/違反報告)
ゆーしゃん - すごい面白いです!更新頑張ってください!! (2019年6月17日 22時) (レス) id: 579758a02c (このIDを非表示/違反報告)
いくら(プロフ) - あおいさん» ありがとうございます!更新頻度は低いですが、これからもよろしくお願いします。 (2019年6月16日 22時) (レス) id: acf637b564 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いくら | 作成日時:2019年5月15日 22時