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会場に響くアンコールを舞台裏で肌で感じる。
最後は動きやすそうなライブTシャツに素早く着替えるメンバーたち。
「やべぇ、取れねぇ!」
衣装が引っかかって脱ぎにくそうになっている先輩に、反射的に手を貸す私。
「これで大丈夫ですか?」
男らしい筋肉がついている先輩の腕。
なんだか触れてみて、ドキッとしてしまった私。
「おぉ、ありがとな。」
そう言って着替え終わった後、私の頭をポンポンと優しく撫でた。
見てろよとでも言うようにニッと笑って歓声に呑まれていく。
かける言葉を飲み込んでしまったせいで、先輩に伸ばした手を虚しく引いて戻す。
まただ。
先輩がいつも最後に声をかけて頭を撫でてくれるせいで、私がお返しを出来たことは1度もない。
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涼香(プロフ) - Twitterフォロー許可頂いたのですが、DMって相互フォローの方じゃないとできないんですかね…? (2018年8月10日 22時) (レス) id: 362a0337fe (このIDを非表示/違反報告)
現実逃避少女c(プロフ) - ニコさん» コメントありがとうございます!大変嬉しいお言葉をありがとうございます。頑張ります! (2018年7月31日 7時) (レス) id: 194726fb02 (このIDを非表示/違反報告)
現実逃避少女c(プロフ) - 涼香さん» コメントありがとうございます!この設定を少しでも活かせるように頑張ります! (2018年7月31日 7時) (レス) id: 194726fb02 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ(プロフ) - 読んですぐ作品が好きになりました。とても心がギュッと締め付けられるような感覚になり、お話の世界に入り込んでいました。これからも楽しみにしてます。頑張ってください (2018年7月30日 12時) (レス) id: 051046a0ba (このIDを非表示/違反報告)
涼香(プロフ) - こういう設定好きです〜!これからも更新楽しみにしてます! (2018年7月28日 20時) (レス) id: 362a0337fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:現実逃避少女C | 作成日時:2018年7月28日 17時