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#08 ページ8

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二人で肩を並べて黙々と皿を洗っていく。





新たな発見。銀時さん、意外と手際がいい。

…伊達に万事屋を営んでいるわけじゃないんだなぁ。なんて、若干失礼なことを考えながら、お皿を重ねていった。





なんだかこの距離が嬉しくて、ずっとこのままなら良いのに、とぼんやり考えていると。









「……なんか俺ら、新婚みたいじゃね?」

「…えっ、」









ふと沈黙を破ったのは彼で、突然そんな爆弾発言をされた私は心臓が止まりそうになる。

なんかいいよなーこういうの、なんて涼しい顔をしてる彼と打って変わって、ぼっと顔が熱くなる私。









「…アレ、Aちゃん顔真っ赤、」

「……っ、銀時さ、」









ふと覗き込まれたその顔は、思っているよりもずっと近くて。

もう心臓が壊れそうなほどに脈を打っているのが自分でも分かった。







無理、パンクしちゃうと体中が警笛を鳴らしている。







___刹那、パリン!と響いた大きな音に、一瞬にして意識がはっきりする感覚。

ヒヤッと背筋が凍って、足元を見ると、完全に割れてしまった1枚のお皿。









「っ、すみません!」

「ちょっ、おい、」









混乱した頭では何も考えられず、咄嗟に割れたお皿を拾おうとすると、銀時さんの手が私の腕を掴む。

その手がやたら熱くて、触れられた箇所が妙に熱を帯びた。









「皿なんていーから。触ろうとすんな、怪我すんぞ」

「でもっ、」

「んなもん大丈夫だって。それより指切ったりしてねーか?」

「……はい、」









私の目の前でしゃがんだ彼が、私を心配そうに見つめる。









「……悪かった。びっくりさせちまったみてーだな」

「いや、そんなこと…!」

「…んな顔すんな、たかが皿だ。気にするこたーねェよ」









ぽんぽん、と優しく頭に乗せられた手の平は、大きくて暖かかった。









(……あぁ、もう、本当に)









どうしようもなく貴方に惹かれてしまう。









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設定タグ:銀魂 , 坂田銀時 , 万事屋   
作品ジャンル:アニメ
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日向(プロフ) - 由菜君さん» わああ嬉しいです…!!!キュンキュンして頂けて良かったです!ありがとうございました…! (2021年2月12日 13時) (レス) id: 518bab79dd (このIDを非表示/違反報告)
日向(プロフ) - 381さん» そう言っていただけてとっても嬉しいです!!こちらこそ素敵なコメントありがとうございました…! (2021年2月12日 13時) (レス) id: 518bab79dd (このIDを非表示/違反報告)
由菜君 - めちゃくちゃキュンキュンしました、、!すっごく良かったです! (2021年2月9日 21時) (レス) id: dc79ac4bfc (このIDを非表示/違反報告)
381 - 神楽ちゃんがおもしろくて、、、一気に読ませていただきました!とっても素敵な作品をありがとうございますッ! (2021年1月25日 21時) (レス) id: 664ca7d814 (このIDを非表示/違反報告)
日向(プロフ) - Kさん» まさにそういったものが描けたらと思って作った作品なので、そう言って頂けて本当に本当に嬉しいです…!ドキドキさせられて良かったです!こちらこそこの作品に出逢って頂いてありがとうございました…! (2021年1月23日 22時) (レス) id: 518bab79dd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:日向 | 作成日時:2020年11月1日 19時

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