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#02 ページ2

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「…あ!銀時さん!おはようございます」

「おー、Aちゃん、おはよーさん。ほい、回覧板」

「ありがとうございます!」









わざわざすみません、と花に水をやっていた彼女は、ジョウロを置くと俺のもとに小走りでやってきた。



彼女がここで住み込みで働き始めてはや数ヶ月。

ここに回覧板を持ってくるのはいつも俺の仕事となっている。

だって会いたいじゃん、会う口実欲しいじゃん。









「Aさん、……あ、坂田さん。いらっしゃってたんですね」

「……あ、ドーモ…、お邪魔してまーす」

「屁怒絽さん」









赤い瞳が鋭く突き刺さる。

何回会ってもほんと慣れねェ。





今日も最高に天使なAちゃんと、今日も最高に怖い屁怒絽サン。

こんなに両極端な二人が一緒にいるとかほんとに意味分かんない。銀さんそんなの認めない。









「銀時さんが回覧板持ってきてくださいました」

「あぁ、いつもありがとうございます」

「イーエ」









受け取った回覧板を屁怒絽に手渡すと、俺を見た視線が上へと向けられた。









「…あ、銀時さん寝癖ついてますよ」









俺の髪に触れようと、彼女が背伸びをして手を伸ばす。

そんなことをすれば必然的に距離は近くなるわけで。






ん゛ん゛かわいいなオイ。

変な声が出そうになるのをどうにかごまかそうと、小さく咳払いをする。









「……、どこ?」

「ちょっと待ってくださいね」









届きやすいようにとしゃがむと、Aちゃんの手が優しく髪を撫でた。

柄にもなくバクバクと心臓が鳴っているのが分かる。









「…はい、直りました」

「……おー、悪ィな」









よく眠れたみたいで良かったです、とくすくす笑う。

……いやちょっと、本当にこの子心臓に悪くない?









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設定タグ:銀魂 , 坂田銀時 , 万事屋   
作品ジャンル:アニメ
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日向(プロフ) - 由菜君さん» わああ嬉しいです…!!!キュンキュンして頂けて良かったです!ありがとうございました…! (2021年2月12日 13時) (レス) id: 518bab79dd (このIDを非表示/違反報告)
日向(プロフ) - 381さん» そう言っていただけてとっても嬉しいです!!こちらこそ素敵なコメントありがとうございました…! (2021年2月12日 13時) (レス) id: 518bab79dd (このIDを非表示/違反報告)
由菜君 - めちゃくちゃキュンキュンしました、、!すっごく良かったです! (2021年2月9日 21時) (レス) id: dc79ac4bfc (このIDを非表示/違反報告)
381 - 神楽ちゃんがおもしろくて、、、一気に読ませていただきました!とっても素敵な作品をありがとうございますッ! (2021年1月25日 21時) (レス) id: 664ca7d814 (このIDを非表示/違反報告)
日向(プロフ) - Kさん» まさにそういったものが描けたらと思って作った作品なので、そう言って頂けて本当に本当に嬉しいです…!ドキドキさせられて良かったです!こちらこそこの作品に出逢って頂いてありがとうございました…! (2021年1月23日 22時) (レス) id: 518bab79dd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:日向 | 作成日時:2020年11月1日 19時

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