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「死柄木さんが私に…？」
私のような一生徒を覚えていただけでも驚いたのに聞きたいことまであるなんて。あれ、ていうか私いつのまに名乗ったっけ？そんな考えが顔に出ていたのか、死柄木さんはまたため息をついた。
「雄英体育祭、名前と個性はそれで知った」
「あ、そっか。見ていらしたんですね」
「敵情を知るためにな」
「あ、あはは…」
そりゃそうか。自分で聞いておいて馬鹿なことを聞いたなと後悔する。
「…お前、USJで俺のこと庇ったよな？」
ずっと深く被っていたフードを脱ぎ、初めてしっかりと見えた彼の顔。
右目と口元に残る傷跡、かさかさのくちびると高い鼻。やはり印象的な緋い瞳の三白眼はこちらをじっと見つめている。
なぜ以前は白い手の模型を顔に付けていたのかわからないが、普段隠しているのが勿体ないと思うくらい彼の素顔は整った顔立ちだった。
「俺はお前に恩を売った覚えはない。なんで庇った」
彼の素顔に見惚れていた私は、その言葉の意味を飲み込むように頭の中で反復した。
なんでと言われても、そう簡単に説明できるものではない。
「正直…あの時は何も考えていませんでした。体が勝手に動いてたんです」
こんな答えで納得されるわけもない。
死柄木さんはわずかに考えるような顔をして、私に続きを促すように視線を送る。
「あの、ここからは私が死柄木さんに話したかったことでもあるんです。少し私の家柄について聞いていただけますか？」
「…手短にな」
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さかさま(プロフ) - まぶぴちょこさん» わー！とても嬉しいお言葉です！励みになります！ありがとうございます^^ (2021年12月29日 16時) (
レス) id: 24f9a11766 (このIDを非表示/違反報告)
まぶぴちょこ(プロフ) - この話めちゃくちゃ好きです！！続き楽しみにしています！更新頑張ってください！ (2021年12月29日 9時) (レス) @page45 id: 045921842f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さかさま | 作成日時：2021年12月24日 17時
