Case8 ページ9
「うそ!コナンくんからメール来てた…」
後部座席に座る蘭ちゃん。
どうやらコナンくんは無事らしい。
(やっぱり、こうも突拍子もないというか、考えなしというか………新一そっくり)
本当にたまに、彼のことを新一と呼んでしまいそうになる。
「まぁ、子供の好奇心は、探偵の探求心と、
相通ずるものですから……」
運転する安室さんは、サイドミラーを横目にそう言った。
(子供の好奇心と探偵の探求心を兼ね備えたあの推理オタクはある意味最強ってか)
一人で内心笑っていれば、
携帯が震えた。
『はい』
"Aさん!江戸川くんを乗せた車、王石街道を北上しているわ!!"
『王石街道を、北上……』
王石街道って、
「この道ですね……。車の特徴は」
『青いスイフト、ナンバーは…』
その続きを言おうとしたとき、
安室さんは思い切りハンドルを切った。
『いっ!』
まって安室さん。
運転荒すぎる。
ガラス割れてない?大丈夫?
『あ、安室さ』
「見つけました」
確かにあった、青いスイフト。
でも、車に乗ったまま、どうやって……
「毛利先生。そのまま右側のシートベルトを閉めていてください。そして、蘭さんはシートベルトを外して毛利先生のところへ。離さないでくださいね」
安室さんの言葉に、二人は躊躇いながらも言うとおりにする。
「Aさんもシートベルトを外して、こちらへ」
『こ、ちらへ……って』
とりあえずシートベルトを外すが、そこで気がつく。
『まさ、か………ぅわっ!』
気がついたときには思い切り肩を引き寄せられ、
安室さんの胸にダイブしていた。
そして、
ドンッ!!!
『わあああああ!!!』
青いスイフトご助手席につっこみ、
ぺしゃんこに。
あそこに自分がいたかと思うと、ゾッとする。
『え、え、こわっ』
「Aさんでも、叫ぶんですね」
『私をなんだと思ってたんですか』
頭の上から笑い声が聞こえる。
いや、笑ってるところじゃない。
「怪我は?」
『多分、大丈夫です』
「それは良かった」
運転席からおり、
私の手をとると、丁寧に外へ連れ出してくれた。
あれ?王子さまかな?
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ソーダ愛す - ヤバい、面白すぎる...!個人的におジャ魔女とひょっこりはんがツボでしたww (12月13日 21時) (レス) @page49 id: 73c730aa71 (このIDを非表示/違反報告)
テトノ - 初めまして、とてもおもしろいです!!!はい、ひょっこりはんの所がとくにおもしろかったです (2022年4月10日 12時) (レス) @page44 id: 766cae026c (このIDを非表示/違反報告)
いつも楽しみに読んでます!更新頑張ってください! - ライ (2018年10月14日 9時) (レス) id: a0ae5a4b08 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 初めまして、面白いですヽ(*≧ω≦)ノパルクール出来る女子高生とかカッコいい!安室さん推しな感じも最高です♪ 正にドキドキハラハラな展開も良いです(*´艸`*)ひょっこりはんも笑いました(笑) (2018年6月13日 19時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
アオ - あおいさん» ありがとうございます!続編の方、読みました。教えていただき、本当にありがとうございました。 (2018年5月13日 8時) (レス) id: c480416726 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヤギとポン酢 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時:2018年4月7日 22時