Case28 ミステリートレイン ページ29
車掌さんに話をつけ、
どこか近くの駅に停車してもらうことにななり、
他の乗客もなるべく部屋をてず、待機してもらうこととなった。
『世良ちゃん、謎解きは任せるね』
「おう！この子もいるし、蘭くんたちを頼むよ」
コナンくんの頭をぐりぐりと撫でる世良ちゃん。
心なしか、コナンくんの目が据わっているように見えるが、
まぁふれないでおこう。
部屋に戻ろうと廊下を歩いていると、
部屋の前には蘭ちゃんたちの姿がみえ、
誰かと話をしているようだった。
『蘭ちゃん？部屋に入ら……』
私の言葉は、喉につまった。
私の横を通りすぎた、黒い男。
横目でみた男の顔には、
大きな火傷の後。
そしてその男は
私を見て、ニヤリと笑った。
ﾋｭｯ…と、
喉から嫌な音がした。
出会ったこともない男のはずなのに、
なぜか、
恐怖を感じた。
「Aちゃん？」
『え…』
男が立ち去るのを見つめていた私は、
蘭ちゃんの声で、我にかえった。
「すごい、汗だけど……」
その言葉に、私は額に手を当てた。
ジワリと滲む汗。
背中に残る悪寒。
「も、もしかして風邪！？」
「やだ、アンタも？」
『え、あ、いや…大丈夫だよ』
「本当に、大丈夫ですか？」
聞きなれたその声に顔を挙げれば、
そこにいたのは、
『安室、さん…』
ニッコリと笑った安室さんがそこにいた。
「顔色が悪いですよ？」
『いや、大丈夫ですよ。少し、緊張し過ぎたみたいで…』
「あぁ、…そういえば、殺人事件があったと聞きました」
『現場にはコナンくんと世良ちゃんが残ってます。
車掌さんに話はつけていて、どこか近くの駅に止まってもらうことになってます』
「そうですか。なんだか、難事件の予感がしますね…」
「うーん…」と口に手を当て、考える安室さん。
その姿は探偵そのものだ。
「今回は毛利先生もいらっしゃいますし…お任せしたほうがいいかもしれませんね」
「「『え』」」
「え？」
安室さんの言葉を聞いた私達の目は、
ほんの数秒で据わった。
「いやいやいやいや」
「お父さんなんかよりよっぽど頭のきれる安室さんのほうが絶対いいです」
『絶対突拍子もないこと言う』
「え、えぇ〜…」
困ったように笑う安室さん。
ｷﾞｭｯ……
『え…』
本当に、小さな声で、
そう声をもらしたのは、
「…」
哀ちゃんが、私の服の裾を強く握っていたからだった。
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ソーダ愛す - ヤバい、面白すぎる...！個人的におジャ魔女とひょっこりはんがツボでしたww (12月13日 21時) (
レス) @page49 id: 73c730aa71 (このIDを非表示/違反報告)
テトノ - 初めまして、とてもおもしろいです！！！はい、ひょっこりはんの所がとくにおもしろかったです (2022年4月10日 12時) (レス) @page44 id: 766cae026c (このIDを非表示/違反報告)
いつも楽しみに読んでます！更新頑張ってください！ - ライ (2018年10月14日 9時) (レス) id: a0ae5a4b08 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 初めまして、面白いですヽ(*≧ω≦)ﾉパルクール出来る女子高生とかカッコいい！安室さん推しな感じも最高です♪ 正にドキドキハラハラな展開も良いです(*´艸｀*)ひょっこりはんも笑いました(笑) (2018年6月13日 19時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
アオ - あおいさん» ありがとうございます！続編の方、読みました。教えていただき、本当にありがとうございました。 (2018年5月13日 8時) (レス) id: c480416726 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヤギとポン酢
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時：2018年4月7日 22時
