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私が断った日から、数日。
同じように、パート練をしていた時にディランが困ったような顔をして、私を呼びに来た。
「“ シモ、ごめん。また、かかってきたんだ ”」
『“ また？ ”』
ジャニーさんは、私があの日断ったことを無かったものにしているのか、毎日電話がかかってくる。
きても無視していいしうるさかったら、居ないって言っていいよって、ディランに言ってたんだけど…。
「“ 向こうも、急いでいるみたいで断れなくて…… ”」
『“ 急いでるなんて嘘よ……でも、ごめんね、迷惑かけちゃって ”』
練習を抜ける事を伝えて、事務所に駆け込めば表を向いた受話器に手をかける。
『毎日毎日、電話なんてかけてこないでくだ……』
〈A…？〉
『えっ……』
ジャニーさんかと思ってたら、電話の向こうにいたのはよく知ってるまぁくんの声で、驚いて変な声を上げた。
『なんで、え、』
〈ジャニーさんから聞いた。元気かなーって〉
『あぁ……元気だよ、元気すぎるくらい』
〈そっか、良かった。〉
『そっちは？元気？』
〈おう、元気。今、シニアで頑張ってる〉
『シニア？』
〈ジャニーズSr。〉
『へぇ〜、そんなの出来たんだ』
〈ははっ、すっげぇ興味無さそう笑〉
『あっ……ごめん…』
〈それより、そっちはどうなんだよ。楽しいか？〉
『え…あ、あぁ、うん、楽しいよ。トランペット吹けるし、次の公演に向けて今も練習中なの』
〈そっか…飯は？ちゃんと食ってる？〉
『食べてるよ。楽団員の人たちとシェアハウスしてるから、変わりばんこでご飯作ってるの』
私の様子にディランが静かに出て行って、私は近くの椅子に腰掛ければ、近況報告を久しぶりに聞いたまぁくんに話せる喜びで、胸がいっぱいになる。
『あっ、まぁくんが好きそうなお店があるんだよ。お酒のお店なんだけどね？
今度の公演のチケット送るから、見に来てよ』
〈おう、いつ？〉
『確か……そっちだと11月1日かなぁ…』
〈だいぶ先だな…わかった、ちゃんと予定空けておく〉
『やった、まぁくんが来てくれるなら、私ももっと頑張らなきゃ』
〈おう、頑張れ〉
『うん！……あっ、オリビアが呼んでるから、行かなきゃ』
扉越しに手招きしてくる姿を捉えて、まぁくんに言えば少し言い淀んだ後、分かったって。
『電話、ありがと！またね！』
あの時、彼は何かを伝えようとしていたのだろうけど、私は敢えて聞きたくなかった。
＊Since:1995.3.10→お兄ちゃん→←＊Since:1995.1.18~1995.1.25→ジャニーさんとあの人
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Waka(プロフ) - すごく楽しく読ませてもらっています！更新再開していただきとても嬉しいです。これからも続きを楽しみにしています！ (2021年11月21日 9時) (
レス) id: b0a7e346d3 (このIDを非表示/違反報告)
ロシアンブルー - 此の作品のファンです 坂本クンとヒロインの学校へ行こう！での公開プロポーズ篇も書いて頂けると有り難いです (2021年10月23日 17時) (レス) id: 1c30c8ea1d (このIDを非表示/違反報告)
V-GIRL(プロフ) - mnhygkjv6さん» 読んでくださってありがとうございます🥺更新頑張ります…！！ (2021年10月20日 22時) (レス) id: ca5bf8a95f (このIDを非表示/違反報告)
mnhygkjv6(プロフ) - リーダーの嫁は紅一点5･6読みました🎵私もV6の解散にはびっくりしてます。お話しの続き楽しみにしてます💕柚紀です✌ (2021年10月20日 21時) (レス) @page3 id: 623bd42d76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：V-GIRL | 作成日時：2021年10月20日 14時
