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「え？ジャニーさん、今なんて……」
「だから、退所届けを持って来たんだよ！ちょっと、You！涼介から何か聞いてない？」
「な、なにも……全く」
「…Aが、退所した理由って、何なんですか」
「長野…」
ジャニーさんが、こんなに戸惑ってる姿初めて見た。Aが退所した事が信じられないのか…。
でも、それ以上にかなり動揺した表情で、相手に聞いた長野の声は酷く震えていて、後にも先にもこんな声を出すのは、きっとこの日だけなんじゃないかって程だった。
「……Youたち、霜村がアメリカのドラマに出演してたことは知ってるかい？」
「俺は知ってたけど……坂本くんと長野くんは…」
「いや、俺は知ってるよ、本人から聞いた」
「うん、俺も涼介くんから」
「なら話は早い。
そこのプロデューサーの友人から、名門交響楽団の入団オファーが来たらしいんだよ。ほら、Youたちも知ってるだろう？霜村がダンスと歌と同等に得意なアレを」
交響楽団……その言葉で、すぐにトランペットに結びついた俺たちは、思わず顔を見合せた。
あいつが、昔から楽団に入ることが夢だって言っていたし、まさかここに来てその話が出て、そのまま承諾するとは……。
「それ、Aは入団するって…？」
「するみたいだよ。ラジオでお世話になってる人にも相談して、決めたらしいんだ。
……今日、イギリスに旅立つらしいよ」
「イギリス？！……イギリス！？」
「うるせぇよ、井ノ原」
「だって！だっ、えっ！？イギリスって」
細い目を見開いて、俺の服を掴んで驚きの声を上げる井ノ原と、小さくイギリス…と呟く長野。
「僕はさ、霜村にもジャニーズSr.に入って欲しかったんだよ。
Youたちと一緒にいた訳だし、その予定で進めようとも思ってたんだけどね」
「…Aが、本当にそれがやりたい事なら、それでいいと思います。」
「ちょっ、坂本くん？！」
口々に寂しいだの、退所を止めるだの言ってる2人を他所に、俺がそう絞り出せば何よりもあいつを大事に思っている長野が、信じられないとでも言うような目で見てきた。
「お前らだって知ってるだろ。Aが持ってた夢。トランペット奏者。
今、その夢が叶うんだぞ？応援しなくてどうするんだよ」
「そ、そんな……そんな、簡単に言わない…ちょっと待てよ、坂本くん！！」
長野の声を無視して俺は、1人レッスン室を出てエレベーターに乗り込むと、微かにあいつの残り香がした。
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Waka(プロフ) - すごく楽しく読ませてもらっています！更新再開していただきとても嬉しいです。これからも続きを楽しみにしています！ (2021年11月21日 9時) (
レス) id: b0a7e346d3 (このIDを非表示/違反報告)
ロシアンブルー - 此の作品のファンです 坂本クンとヒロインの学校へ行こう！での公開プロポーズ篇も書いて頂けると有り難いです (2021年10月23日 17時) (レス) id: 1c30c8ea1d (このIDを非表示/違反報告)
V-GIRL(プロフ) - mnhygkjv6さん» 読んでくださってありがとうございます🥺更新頑張ります…！！ (2021年10月20日 22時) (レス) id: ca5bf8a95f (このIDを非表示/違反報告)
mnhygkjv6(プロフ) - リーダーの嫁は紅一点5･6読みました🎵私もV6の解散にはびっくりしてます。お話しの続き楽しみにしてます💕柚紀です✌ (2021年10月20日 21時) (レス) @page3 id: 623bd42d76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：V-GIRL | 作成日時：2021年10月20日 14時
