＊Since:1994.1.12→兄さんと絆 ページ1
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「しも、だんだんラジオも慣れてきたんじゃない？」
『えぇ、クリス兄さん、やめてくださいよ〜』
高2から、自分のラジオを持たせて貰っていて、今はアメリカから一時帰国で、日曜日の夕方、六本木ヒルズにいる私。
期間も自分で決められるのが私費留学のいい所で、今年4年になる私は、前期卒業式で9月には大学を卒業する。
周りは就職活動中の中で、私もいよいよ就職先を考えることになるんだけど……。
『…クリス兄さん、来週から居なくなるの本当ですか…？』
1ヶ月分の収録を終えて、ブースを出た先で待っているのはこのラジオのサブパーソナリティのクリス・ペプラーさん。
今日もかっこよく壁に背をつけて、私をメガネ越しに見てくる姿は、惚れます。
「あれ、誰から聞いちゃったの？」
『さっき、マネージャーさんから……』
「そっかぁ……」
『嘘ですよね…もっと、居てくれるんじゃないんですか……私一人でなんて……無理ですよ』
口元に笑みを浮かべている兄さんに、私が正面に回って言えば、落ち着きなって言うように肩を軽く叩いてくれた。
「とりあえず、またコーヒーテイクアウトしてさ、会議室行こっか？」
聞き心地が抜群な、兄さんが腰に手を回してエスコートしてくれるから、それに誘われるように歩けば驚いたように笑ってくれた。
「だいぶ慣れたね」
『これでも、アメリカ帰りですからね』
「昔は、全然慣れてなくて顔真っ赤だったのに」
『いつの話ですか、それ』
会議室に着けば、買ってくるよって言って出ていったクリス兄さんの背中に、そう投げかける。
扉が閉まると、マネージャーから聞いた情報をもう一度頭に思い浮かべた。
高2の頃に、まだデビューもしていない私が1つのラジオ番組を任されてから、ずっと傍で教えてくれたり、遊びに行ったりしてくれた兄さんは、涼兄の次に頼りたいって思える人。
「……しーもー、お待たせ」
『あっ、ありがとうございます……』
「うちのマネージャーが準備してくれてた」
『いいですね、素敵』
緑の女神様のカップを両手で温めながら、正面に座った兄さんに笑えば、そう？なんて眉を片方上げてくれた。
「それで？俺の話の前に、しもの近況報告を聞かせてよ。」
『え？』
「そう、イギリス、声かかってるって教えてくれたじゃん？どうすることにしたの」
兄さんを問い詰めようと思ったのに、逆に私が今1番迷ってることを聞かれて、次の言葉を思わず飲み込んだ。
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Waka(プロフ) - すごく楽しく読ませてもらっています！更新再開していただきとても嬉しいです。これからも続きを楽しみにしています！ (2021年11月21日 9時) (
レス) id: b0a7e346d3 (このIDを非表示/違反報告)
ロシアンブルー - 此の作品のファンです 坂本クンとヒロインの学校へ行こう！での公開プロポーズ篇も書いて頂けると有り難いです (2021年10月23日 17時) (レス) id: 1c30c8ea1d (このIDを非表示/違反報告)
V-GIRL(プロフ) - mnhygkjv6さん» 読んでくださってありがとうございます🥺更新頑張ります…！！ (2021年10月20日 22時) (レス) id: ca5bf8a95f (このIDを非表示/違反報告)
mnhygkjv6(プロフ) - リーダーの嫁は紅一点5･6読みました🎵私もV6の解散にはびっくりしてます。お話しの続き楽しみにしてます💕柚紀です✌ (2021年10月20日 21時) (レス) @page3 id: 623bd42d76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：V-GIRL | 作成日時：2021年10月20日 14時
