サイドストーリー4 ページ9
Aside
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《魈と話していたその場から離れるように去っていったA》
「あ、いたいた〜… ごめんね、置いていって。」
パ「あ〜〜っっ!!!やっと見つけたぞっ!どこ行ってたんだ〜〜Aっっ!」
蛍「どこか行くなら、声掛けてね。…Aちゃん?
もしかして、気分悪い?」
「…!? 全然、そんなこと無いよ〜、次の目的地、いこ?」
(なんでわかるのかなぁ…
私の歌は確かに色んなものに効き目があるけど、その代わりに代償みたいなもので、体力と意識を消耗しちゃうから…)
蛍「なら、いいけど… ううん、Aちゃん、今から望舒旅館に行って休んできて。今からならきっと泊まれるから…」
パ「うぇえ!?…まぁ、仕方ないか… しっかり休むんだぞっ!」
「過保護なんだから… でもまぁ、ありがとう…
明日の任務には同行するからね」
《そう遠くない望舒旅館に、ゆっくりした足取りでのろのろ向かうA》
《しかし、タイミングの悪いのか良いのか… 現在午後の19時。護法夜叉が帰還した所であった…》
「オーナー…部屋1つ…」
オ「わざわざ此処で払わなくても、Aならもうタダで良いくらいなんだけれど…まぁいいわ。今は一対一の相部屋しか空いていないけれど、どうする?」
「……………んぇ? 相手によるかなぁ… うるさかったら寝れないからむり、」
オ「その辺は安心して頂戴。相手の方は物凄く静かなお方だからきっと貴方でも普通に過ごせるわ」
「じゃあそこで〜…… 一応お代は払うからね。」
オ(律儀なんだから…)
「ノックすれば開けてくれるわ。ご武運を。」
(………今、ご武運をって言った?………まいいや。)
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作者名:俺が払うよ | 作成日時:2022年1月23日 1時