第２０話【 ２日目の朝 】 ページ20
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ピピピピ…とセットしていたアラームが鳴り響く。
まだ眠気が残る中、アラームを解除しゆっくりと起き上がる。
ここはベッドの上。
二段ベッドの下で寝ているAは、上でまだ眠っているであろう同室のジェイルに悩んでいた。
部屋割りは当然ながら変える事は出来なくて、この部屋に戻って来るほかなく。
昨日は、睨まれた記憶しかない。
時間を確認すると、７時。
今から朝食を食べる為に部屋が４階にあるAは１階へと下りなければならない。
クラインとは食堂で待ち合わせをしている。
戻って来たら、昨日は疲れ果ててしまいお風呂に入る事が出来なかった為、浴場へと行く予定だ。
残念ながら、制服はまだ出来ていない為、昨日同様の黒を基調としたソレに袖を通す。
現在の時刻、７時１０分。
そろそろ行かないとまずいな、と考えまだ夢の中のチビを両腕で抱えジェイルを起こさない様に部屋を出る。
昨日は階段を使って移動していたが、この寮にはエレベーターが完備してある。その存在を知ってしまったからには使わないと言う選択肢は存在しないだろう。
チン、とエレベーター到着の合図が響いた。
開かれた扉に従い、中へと入り１階のボタンを押す。
ゆっくりと降下し始め、次に扉が開けば１階の食堂前。
現代っ子のAは思う。最高だ、と。
エレベーターを降りて直ぐ、クラインの姿を発見する。他の男子と話をしている様で声を掛けていいモノか迷う。
考え込む様に立ち止まっていれば、クラインの方が此方に気付いた様で。
話していた男子に軽く手を挙げたクラインは、足速にAの方へと向かって来た。
「 おはよう、A！来てたなら声掛けろよ！ 」
『 いや、話し中だったし…。』
気にするなよ、と明るく笑い飛ばすクライン。
いや、知らない奴と話してるのにその間に入っていくのはA的に大分ハードルが高い。
今日も今日とて、
この世界でも食券制度はあったのかと驚く。
そして、Aは疑問に思った事をクラインへと尋ねた。
『 なぁ、クライン。』
「 んー、どした？ 」
『 此処って若い人しかいねぇの？ 』
「 お前、そんな常識中の常識も知らないのな…。」
毎度ながらご迷惑をお掛けします…。
と心の中でクラインに謝りつつ、話の先を促す。
お前の出身とか生い立ちが気になるわ…。
と零したクラインは咳払いを一つ、説明を始める。
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花冠(プロフ) - 2017年…四年前の作品で良い物を見つけてしまった…！もっと先に見つけれたら更新されて行く楽しみが味わえたかも…。すごい読みやすいですし、設定が神です！チビちゃんかわいい… (2021年3月18日 13時) (
レス) id: 9f55fa5e42 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - 雛菊さん» 有難うございます、とても嬉しいです…！これかも期待に応えられるように精進させて頂きますね！これからもご愛読、よろしくお願い致します！ (2017年12月1日 18時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
雛菊(プロフ) - 通知リストにあるかな〜と探すぐらい好きな小説です！とても読みやすくて大好きです！！ (2017年11月30日 18時) (レス) id: b475004931 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - 風音迷夜さん» 沢山のお褒めの言葉…ありがとうございます！好きになって頂けてとても嬉しいです…チビは本当に人気がありますねw (2017年11月25日 16時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
風音迷夜 - ありきたりじゃない世界観に分かりやすい説明、この作品好きになりました！チビちゃんかわいいなもう！僕惚れちゃった←チビドラゴンにww (2017年11月22日 21時) (レス) id: b791237619 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にじ
| 作成日時：2017年9月26日 0時
