第１５話【 魔法は何でもあり 】 ページ15
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普通の高校の様に机と椅子が並べられているのを想像していたのだが。
その期待はいとも簡単に破られる事となる。
『 扉とのギャップがヤバ過ぎる。』
「 そうか？普通だろ。」
いやいやいや、この世界と元いた世界での普通の差に驚きが隠せないよ。
簡単に説明すると、教室の中がまず広い。どう考えても、建物内に納まる広さではない。
そして何より、教室として使われる場所とは別に実技などで使うと思われる戦闘ルーム。
そして、図書館や食堂。教室後方から伸びる階段は各寮へと繋がるモノらしい。
クラインが歩きながら教室内の案内をしてくれる。
つまり、この教室の中だけで日常生活に必要なモノ全てが
全寮制だとは聞いていたが、こんな仕組みだとは思わないだろう。
開いた口が塞がらないとはこの事だ。
余りのスケールにAは、ぽかんと置いてけぼりを喰らった気分を味わっている。
『 なぁ、クライン…これも魔法なのか？ 』
「 だな。これは空間操作の魔法で…まぁ、魔法が使える奴からすれば初歩中の初歩な。」
これくらいのスケールになると学園長じゃないと出来ないけど。と続けるクライン。
物珍しい光景につい、きょろきょろと周囲を見回してしまう。
そこで、ふと気が付いた事があった。
『 授業中…？ 』
「 あぁ…空組の生徒は授業内容が決まってないんだよ。だから、自分がやりたい事を自由に学習する…そういうシステムなんだ。」
空組の生徒には普通の授業は必要ないんだ。
そう一言付け足したクラインは楽しげに笑った。
それでも一応、クラスの担任は居るらしい。
生徒だけで魔法を使い問題が起きた際に素早い対処が出来ない、という配慮から監督兼担任という枠が出来たとの事。
「 あ、クレイス先生！編入生連れてきましたー！ 」
「 おう、ご苦労さん。」
クラインが声を掛けたのは、緩くウェーブがかった金色の髪を
ツリ目気味の
『 初めまして、雪野Aです。よろしくお願いします。』
「 俺は、クレイス＝ウォーリーだ。皆、お前が来るのを楽しみにしてたからな。仲良くやれよ？ 」
『 ありがとうございます。』
怖い印象が強かったが、どうやら見た目で誤解を受けやすいタイプだと確信する。
笑うと目尻が下がり可愛らしい。
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花冠(プロフ) - 2017年…四年前の作品で良い物を見つけてしまった…！もっと先に見つけれたら更新されて行く楽しみが味わえたかも…。すごい読みやすいですし、設定が神です！チビちゃんかわいい… (2021年3月18日 13時) (
レス) id: 9f55fa5e42 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - 雛菊さん» 有難うございます、とても嬉しいです…！これかも期待に応えられるように精進させて頂きますね！これからもご愛読、よろしくお願い致します！ (2017年12月1日 18時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
雛菊(プロフ) - 通知リストにあるかな〜と探すぐらい好きな小説です！とても読みやすくて大好きです！！ (2017年11月30日 18時) (レス) id: b475004931 (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - 風音迷夜さん» 沢山のお褒めの言葉…ありがとうございます！好きになって頂けてとても嬉しいです…チビは本当に人気がありますねw (2017年11月25日 16時) (レス) id: 14a110e835 (このIDを非表示/違反報告)
風音迷夜 - ありきたりじゃない世界観に分かりやすい説明、この作品好きになりました！チビちゃんかわいいなもう！僕惚れちゃった←チビドラゴンにww (2017年11月22日 21時) (レス) id: b791237619 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にじ
| 作成日時：2017年9月26日 0時
