その笑顔……３８ ページ39
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本日の片付けも全て終わり、明日に備えての仕込みもバッチリ。因みに明日はニンニク抜きの餃子です。
一応ね、皆さんお仕事中なのでニンニク抜きバージョンでいくことにしました。
夕食もお風呂もスキンケアも終わらせて、飲み物でも……と冷蔵庫を開けたのだけれど。
『まさかの飲み物が全滅……100円玉をありがたく使わせて頂きます……』
廊下に出て少し歩けば自動販売機が設置されているので、そこまで歩く。
……今だにココちゃんとエンカウントした時のことを思い出して扉を開ける時ドキドキしてしまうんですが、どうすればいいですか？
夜でも煌々と廊下を照らす照明達に感謝を捧げつつ、自動販売機を目指す。私、本当にホラー系無理なので電気ついてるのありがたいんです！！
今更な気もするけれど、食堂がある場所は増設に近い感じで後付けされた建物の二階。そのせいもあってこのフロアには私しか住んでいない。一人が怖い時は誰に助けを求めればいいの？？って絶望した記憶があります。
『あ、みーえた！とりあえず、水を2本買おっかな』
見慣れた赤いフォルムに独り言を零しつつ、ポケットから小銭を準備した時。
……あの、なんか、足？自動販売機の逆側面の方から足が？……え、誰？あ、腕も見えた……寄り掛かってるんですよね？そうじゃなきゃ許さないから……！
恐る恐る覗き込んでみれば、真っ先に目に飛び込んでくるピンクの髪。こんな綺麗に染まるんだ、なんて感心しつつ続いて顔を覗き込む。
すっごく顔色が悪い。ビックリした、生きてる？？
『というか、まつ毛バサバサだぁ……』
って、まつ毛じゃなくて声掛けないと。
今だけは飲み物を全て消費してしまっていた昨日までの私に感謝します。
『大丈夫ですか？私の声、聞こえてますかー？』
「……ぁ？」
『あ、大丈夫ですか？起きられますか？』
具合が悪そうだし揺するのは逆効果かも、と判断して肩を軽く叩くに留める。声を掛けて暫くすると、ふるりと震えたまつ毛の下から翠にも水色にも見えるような綺麗な瞳がチラリと覗く。
……全然焦点合ってない気がするのだけれど、コレって大丈夫？病院……はダメだし、一度私の部屋に連れて行って少し休ませて様子見かな。念のため、水は買っておく。
『立てますか？』
「……ぅ"、……ッぉえ、」
前に回り込んでしゃがんだワケですけれども。
この人も元々限界だったのだと思う。私のパジャマがご臨終です。アーメン。
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瑠璃(プロフ) - 初めまして。とても楽しく読ませていただきました。できれば続編希望します。 (5月18日 22時) (
レス) id: f3335c8e16 (このIDを非表示/違反報告)
アカネ(プロフ) - 終わったんか🥺 (2023年3月20日 22時) (レス) @page42 id: eb117a410a (このIDを非表示/違反報告)
さくにょ(プロフ) - にじさーん！！オプチャのサツキです。大分前にコメしたことがあるんですが・・ホントに更新楽しみにしてます！お時間ある時でいいのでいつまでも待ってます！ (2023年2月18日 22時) (レス) @page42 id: 075aa05b66 (このIDを非表示/違反報告)
ノア - ほんっとに面白くて最高の作品に出会いました！！続き楽しみです！！ (2023年2月16日 23時) (レス) @page42 id: a500e3a75b (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 最高です大好きです文才が天才すぎます、、良ければお時間ある時に更新お願いします、、完結までついていかせてください、、 (2023年2月11日 17時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にじ
| 作成日時：2022年7月28日 0時
