その笑顔……？３７ ‹ とある部下 › ページ38
.
「⎯⎯……ってコトがあったんですよ！！」
「ダッハッハッハ！オマエ最高だわ！」
「おいおい、それで？続きはねぇのかよ」
食堂に置かれたテーブルの一つを三人の男が囲み、その内の一人である二十代前半の若い男がワッ！と泣き真似をした。
それをゲラゲラと笑い飛ばす男と続きに興味津々なもう一人の男。
わろてんな！こちとら大変だったんですよ！！
当事者じゃないから興味津々なんでしょ！！先輩方も実際にあの場面に遭遇してみるべきです！！
ぴえぴえと泣いていたのなら、お皿にカニクリームコロッケと唐揚げが一つずつ置かれた。賄賂である。
……続きを話します。カニクリームコロッケも唐揚げも大好物なんで。
「最終的にはえっと……九井さんが鶴蝶さんに仔猫みたいに持ち上げられて……」
「ヒィーッ！既に腹よじれそ……ッ！！」
「その瞬間に全てを諦めた九井さんの顔から表情が抜け落ちて、弁護士を雇わせてくれ……って」
「面白い展開になってきた」
いやホントですよ。
九井さんに用事があったのに初っ端からボディブロー並のパンチ貰って？入るタイミング完全に逃したせいで一連の流れを全て聞かされて？
挙句の果てには、地獄みたいな鬼ごっこの一部始終を見せられた上に仔猫のように連れられた九井さん……いや、上司を見るとか！！
あの場で吹き出さなかった俺を褒めて下さいよッ！！
あの時の俺、マジで壁と同化してたか空気になってた。間違いないです、俺の隠密スキルカンストしてました。
最後は鶴蝶さんと首領に言い訳と言う名の弁明をして、なんとか見逃して貰えてた。必死過ぎる九井さんとか激レアだったけど、あの二人に囲まれたらそりゃ必死にもなるわな、と納得してしまったので心の中で合掌。
「……と言うかですよ？そもそもの話、鶴蝶さんと首領は露木ちゃんと連絡先交換してなかったらしくてですね？デートした事に嫉妬する以前の問題があるんですよ」
「え、何？急にめっちゃ喋るじゃん」
「壊れたか？」
「それに！九井さんにしても鶴蝶さんにしても首領にしても！オンナなんて選び放題みたいな顔面してるクセに？！なーんで露木ちゃんにロックオンしちゃったんですか？！」
「お、おう……そういやコイツ、露木ちゃんガチ恋勢……」
「完全に忘れてた」
あんな顔面国宝みたいな人達に勝てる見込みとか限りなくゼロでしょ！！
こうなったら九井さんがオンナだと思われてる事だけは絶対に死んでも教えてやんねぇわ！！
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2187人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
瑠璃(プロフ) - 初めまして。とても楽しく読ませていただきました。できれば続編希望します。 (5月18日 22時) (
レス) id: f3335c8e16 (このIDを非表示/違反報告)
アカネ(プロフ) - 終わったんか🥺 (2023年3月20日 22時) (レス) @page42 id: eb117a410a (このIDを非表示/違反報告)
さくにょ(プロフ) - にじさーん！！オプチャのサツキです。大分前にコメしたことがあるんですが・・ホントに更新楽しみにしてます！お時間ある時でいいのでいつまでも待ってます！ (2023年2月18日 22時) (レス) @page42 id: 075aa05b66 (このIDを非表示/違反報告)
ノア - ほんっとに面白くて最高の作品に出会いました！！続き楽しみです！！ (2023年2月16日 23時) (レス) @page42 id: a500e3a75b (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 最高です大好きです文才が天才すぎます、、良ければお時間ある時に更新お願いします、、完結までついていかせてください、、 (2023年2月11日 17時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：にじ
| 作成日時：2022年7月28日 0時
