その笑顔……１５ ページ15
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「最後の質問は、梵天がどういう組織なのか、だが……」
『……反社、なんですよね？』
「まあ、そうだな」
『えっと、梵天は反社、で……』
「……あぁ」
『…………あの、反社って何してるんでしょうか』
正直に言おう。反社が反社会的勢力みたいなモノの略語なのは知っているけれど……そもそも反社って何をしている組織なんですかね……？
いや、犯罪組織とか悪い事をしている人達の集まりなのはなんとなく理解しているんですよ？
でも、その……ここに来てくれる人達からは全く想像が出来なくて普通の食堂に勤務している気持ちになっていると言いますか……。
え？本当に何してるの？？
「Aはそのままで問題ないな」
『え』
いいんですか、そんな軽い感じで？
鶴蝶さんがいいならそれに異論はありませんけども。
……ちょっとだけ、怖いもの見たさというか知ってみたかったような。でも、好奇心は猫をも殺すって言うし、うん。世の中知らない方がいいこともあるよね！
どうやらこれで質問コーナーは終了らしく。
何事もなく終わって一安心だと、そっと息を吐き出した。用事が済んだ鶴蝶さんと望月さんはメモを一通り見直した後、仕事に戻るとのことで。
『あ！少しだけ待っていてもらってもいいですか？』
「構わないが……」
『すぐ戻りますので！』
試作と自分のおやつを兼ねてチョコチップマフィンを焼いていたのを思い出したのだ。
少し調子に乗ってしまい、一人では食べ切れない程に量産してしまったのでお二人には是非とも消費を手伝っていただきたい所存です……。
とりあえず三個ずつ、ラッピング用の透明な袋に詰めて急いでカウンターへと戻る。
『お待たせしました！……お二人は甘い物とかはお好きですか？』
鶴蝶さんは玉子焼きも甘い派だし、望月さんも食べ物での好き嫌いはなさそうだったけれど。流石に甘い物となれば話は少し変わってくる。
先に確認してから持ってきた方がよかった、と一人心の中で反省しながら問い掛けた。
うん、もしもお二人が甘い物が苦手だった場合は大人しくデブ活にでも勤しみますね……。
「くれるのか？」
「Aの料理は美味いからな、そのマフィンも期待できそうだ」
『あまりハードルは上げないでもらえると……でも、味見はしっかりとしたので大丈夫だと思います！』
二人は心做しか嬉しそうな表情で仕事に戻って行ったので、これからも暇な時は作ろうと決心するのだった。
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瑠璃(プロフ) - 初めまして。とても楽しく読ませていただきました。できれば続編希望します。 (5月18日 22時) (
レス) id: f3335c8e16 (このIDを非表示/違反報告)
アカネ(プロフ) - 終わったんか🥺 (2023年3月20日 22時) (レス) @page42 id: eb117a410a (このIDを非表示/違反報告)
さくにょ(プロフ) - にじさーん！！オプチャのサツキです。大分前にコメしたことがあるんですが・・ホントに更新楽しみにしてます！お時間ある時でいいのでいつまでも待ってます！ (2023年2月18日 22時) (レス) @page42 id: 075aa05b66 (このIDを非表示/違反報告)
ノア - ほんっとに面白くて最高の作品に出会いました！！続き楽しみです！！ (2023年2月16日 23時) (レス) @page42 id: a500e3a75b (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 最高です大好きです文才が天才すぎます、、良ければお時間ある時に更新お願いします、、完結までついていかせてください、、 (2023年2月11日 17時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にじ
| 作成日時：2022年7月28日 0時
