同居生活。【鬼滅の刃】

同居生活２３ ページ23

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空になった食器も片付け終えた所で。

隣でどんよりとした空気を纏う義勇の背中を擦りながら、先程思い至った自己紹介をすると言う案を伝えてみる。

まあ、一緒に住む上で相手を知っておく事に異議がある訳もなく。



『では、私から。名前は知っての通り結野Aで、20歳です。好きな物はチョコレートですね』

「うむ！俺は煉獄杏寿郎、20歳だ！好きな物はサツマイモの味噌汁だな！」

「不死川実弥だァ、歳は21。好きな物は、おはぎ」

「冨岡義勇、21だ。鮭大根が好きだ」



……新しいタイプのお見合いかな？
ここからは知りたい事を質問形式で聞いていく事に。

いや、聞きたい事なんて山のようにあり過ぎて逆に何も思い浮かばないんですが。



『あ、実弥さんのおはぎで思い出しました！』

「なんだァ？」

『デザートにと思ってケーキと和菓子を買ってたんです！』



冷蔵庫に入れて置いたケーキと和菓子各種を持って、テーブルへと広げる。

サツマイモを使用したケーキは杏寿郎さんに。
苺のショートケーキは私の。
おはぎを実弥さんへと渡してから、隣に座る義勇へ話し掛ける。



『義勇はどれにする？』

「……Aが選んでくれ」

『仕方ないなぁ』



適当に和菓子を手に取って、義勇に手渡す。
……杏寿郎さん、見過ぎです。視線が痛いです。



『最初の質問いいですか？』



頷く三人を確認してから、質問を口にする。



『趣味はなんですか』

「能や歌舞伎、相撲を観戦したりするのが好きだな！」

「カブト虫を育てること、だなァ」

「詰め将棋」



この趣味が掠り合わない所も好き……。
それにしても実弥さんの好きな物とか趣味がかわいすぎるんだよなぁ！！！

その後は全員で質問を出し合いつつ、そろそろ最後の質問かな、という雰囲気になり始める。



「では、Aには恋仲はいるのか！」

『ごほっ、えっ？……なに、ん？』

「お付き合いしている人はいるのだろうか！」

『唐突すぎてびっくりしましたよ？！いないですよ。いたら流石に皆さんと一緒に住めないですし』

「なら、好いた男はいるのか？」

『義勇まで？いや、いないけど……』

「Aはどんな男が好きなんだァ？」

『これ新手の拷問とかです？……好きなタイプは、そうですね。一緒にいて安心できるとか、一緒にいて楽しい人とか？』

「参考にしよう！」

『参考にする所ありました？』



思ったより盛り上がった自己紹介。
第二回があれば三人に同じ質問を絶対する。





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