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episode2 【 大人の時間の使い方 】 ページ5

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ここは王宮の庭園。
彩りの草花に囲まれたこの場所は、以前にレイランから教えて貰った秘密の場所。

レイランがよくサボり…休憩に使う場所らしく他の人には教えていない場所。
何故、Aがそんな場所に居るのかと言えば、レイランから誘われたからだ。



「 はぁ〜、やっぱりここは気持ちいいなぁ 」

『 はい、良い場所ですね 』



暖かな陽射しとそよそよとそよぐ風。
直射日光は少し暑く感じる為、Aとレイランは木陰に腰を下ろしていた。

2人が言葉を交わさなければ、鳥の(さえず)りや草花、木々が揺れる音のみが全てを支配する。



「 ねぇ、A君 」

『 ?はい 』

「 ここ、気に入ってくれた? 」

『 とても。静かで良い場所ですよね 』



Aの返事に嬉しそうに頬を緩めるレイラン。
2人の間に空いていた空間を詰めながら、Aにぴったりとくっつくレイラン。



「 僕、A君好きだなぁ 」

『 俺もレイランさん好きですよ 』

「 …随分と仲が良いようだね 」

『 げっ…イリス学園長… 』



ぬくぬくと日向ぼっこをしていたAとレイランの前に現れたのはイリスだった。
草花に囲まれたこの場所に立つイリスは少し…いや、大分格好良いと言うか様になっている。

隣、失礼するよ。と述べたイリスが空いていたAの隣へと腰を下ろす。

こんな広い場所でここまで固まらなくてもいいのでは…と思いはしたものの、この2人に囲まれるのは中々に居心地が良い。

これが大人の包容力というやつか?



『 偶にはこんなのも良いですね 』

「 A君だったらいつでも歓迎だよ 」

「 その時には私を呼ぶ事も忘れないで欲しいね 」

『 んーっ、なーんかずっとこうしていたい… 』



両脇から伝わる温もりと、暖かな陽射しにAの瞼は半分閉じてしまっている。

そんな様子に気が付いたイリスが船を漕ぎ始めたAの頭を抱き寄せた。
つまり、イリスの肩に頭を預けている状態だ。



『 んー? 』

「 ふふ、そのまま少し眠ると良い 」

「 あ〜、イリスさんずるい…それなら僕はA君に膝枕してもらお〜 」



言うが早いかレイランはAの膝へと寝転んだ。
ふふ、と嬉しそうに微笑むレイランにイリスは溜め息を零す。



「 君は可愛い顔をして…油断も隙もない 」

「 イリスさんこそ〜 」



すっかり夢の中であるAは、2人の遣り取りなど知る由もないがその顔は幸せそうに微笑んでいたと言う。




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.→←作者より



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設定タグ:男主 , オリジナル , BL   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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ここ(プロフ) - 更新はもうされない感じですか…? (2019年10月5日 18時) (レス) id: 9ab82a9f0f (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - ゆんさん» ゆんさん、コメントありがとうございます!本編から読んで貰えて嬉しい限りです!これからもゆっくり更新ですが頑張らせて頂きます! (2018年12月21日 15時) (レス) id: f65552bfee (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - 本編から一気読みしてしまった… 面白くて読む手が止まらないです!!これからも更新頑張ってください!! (2018年10月19日 22時) (レス) id: 981027e0af (このIDを非表示/違反報告)
あこ - にじさん» 返信めちゃめちゃ遅うなりました!! いえいえこちらこそ楽しく読ませて頂いております!!( (2018年10月6日 7時) (レス) id: e0a6e601e7 (このIDを非表示/違反報告)
トゥクルカ(プロフ) - にじさん» にじさんから奪い合えと言われてしまった日にはもう……戦争ですね()遅くなったなんて!大丈夫です!無理せず頑張ってください(´∀`) (2018年6月10日 21時) (レス) id: 77391b8609 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にじ | 作成日時:2018年3月13日 16時

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