… 事の発端 ページ1
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「 なぁ、俺達さ。もっとラブラブしても良くない? 」
『 はぁ?いきなりどうしたクライン 』
事の
全員が勢揃いのこの場で。何がどうしてそういう発言をするに至ったのか。
余りにも唐突な問い掛けに疑問符を飛ばしたのはAだけだった。
「 僕もそう思ってたよ。だってA君が好きなのにアピール出来ないなんておかしいだろう? 」
『 いや、おかしくないです 』
最初に首を縦に振ったのはユーリ。
一目惚れだ何だとAを困らせる原因の一端を握っている男だ。
「 確かに、Aと触れ合う時間が少ないのは気に食わないな 」
「 ふふ、そうだね。私にもA君を口説く権利を貰いたいな 」
キースにイリスと同意を示していけば、必然的に全員がクラインの言葉に賛同する。
おい、俺の意思は無視か。
よく考えろ。もし、その提案が飲まれたとして、だ。
お前等は順番とかあるのかもしんねぇけど、俺の身体は一つしかないんだよ。
「 Aうるせぇ。お前一人が反対した所で多数決取りゃ一発だろ 」
『 はぁ?!少数派の意見も取り入れろや! 』
「 ねぇねぇ、それってぇ…アリア達もらぶらぶできちゃうのかなぁ? 」
「 需要がありゃ出来んじゃねぇの 」
「 ひっどぉい!需要がないみたいないいかたぁ! 」
ぷく、と頬を膨らませるアリア。
アリアの余計な一言で頬を引き
いやいや、勘弁してくれ。
こんな癖しかない様な奴等全員の相手とか無理。精神的にも身体的にも無理。
普通に迫られるだけでも面倒な奴等を野放しにしてみろ?俺が死ぬ。
『 よし皆。考え直そう 』
「 取り敢えず、現在進行形で取ってるアンケート結果を元に順番は決めようか 」
「 それが道理だな 」
「 あとは…あぁそうだ。リクエストも受け付けるらしいね 」
「 絡ませたいキャラとシチュエーションをコメントしてくれ 」
『 勝手に話を進めんな 』
半強制的に、全員から迫られる未来が確定した。
何これ誰得だよ。
俺?俺は嫌な予感しかしてない。
『 全員から逃げきれたらワンチャン…? 』
「 ないな 」
神様、助けて下さい。
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ここ(プロフ) - 更新はもうされない感じですか…? (2019年10月5日 18時) (レス) id: 9ab82a9f0f (このIDを非表示/違反報告)
にじ(プロフ) - ゆんさん» ゆんさん、コメントありがとうございます!本編から読んで貰えて嬉しい限りです!これからもゆっくり更新ですが頑張らせて頂きます! (2018年12月21日 15時) (レス) id: f65552bfee (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - 本編から一気読みしてしまった… 面白くて読む手が止まらないです!!これからも更新頑張ってください!! (2018年10月19日 22時) (レス) id: 981027e0af (このIDを非表示/違反報告)
あこ - にじさん» 返信めちゃめちゃ遅うなりました!! いえいえこちらこそ楽しく読ませて頂いております!!( (2018年10月6日 7時) (レス) id: e0a6e601e7 (このIDを非表示/違反報告)
トゥクルカ(プロフ) - にじさん» にじさんから奪い合えと言われてしまった日にはもう……戦争ですね()遅くなったなんて!大丈夫です!無理せず頑張ってください(´∀`) (2018年6月10日 21時) (レス) id: 77391b8609 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にじ | 作成日時:2018年3月13日 16時