第９２話【 明かされた真実�� 】 ページ17
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静かにこの話を紡ぐオウラは、そっと瞳を伏せる。
が、Aはその話と自分に何か関係があるのかと不思議そうに首を傾げた。
「 ふっ…急にこんな話をされても理解出来ないだろう 」
『 まぁ…俺に何か関係ある話？ 』
「 そうだな、
当事者…？どういう事だ。
今の話の中に自分に関係がありそうな単語はなかったように感じるが。所々で出て来た名前も聞き覚えのないものだった。強いて言うなれば、漆黒の
「 このバルガロッザ帝国の歴史を語るにおいて最も重要な鍵を握っているのが、フレイメル家とコンツェル家。そしてベルベット家 」
『 ん、それは分かった 』
「 単刀直入に言おう。A、お前の両親はフレイメル家、コンツェル家の跡取り…次期当主だった者達だ 」
『 ……は？ 』
いやいや、それはおかしい。その可能性は確かに俺も考えたがそうなると俺が今まで生活して来た世界は一体何だったんだ、と言う疑問が出て来るじゃないか。
だが、もし。仮にオウラの言葉が本当なのだとしたら。
「 少し、Aの両親…シュウとミサについて話をしよう。2人はきっと何も教えてくれていないのだろう？ 」
オウラの言葉が、落ち着いた低めの声がAの鼓膜を優しく揺らす。自分に関わる事ならば知りたい。
ぐっと唇を噛み締めたAは、その先を促す様に頷いて見せた。
「 Aの父、シュウはフレイメル家の跡取り。つまり、
『 まぁ、何となく…？ 』
「 充分だ。話を戻すが、Aの母、ミサはコンツェル家の跡取り。この国一を誇る魔力の持ち主だった。そしてこの2人は、フレイメル家初代当主であるユリアスとコンツェル家初代当主であるコーリアの力をほぼそのまま受け継いだ 」
ふ、と一呼吸入れるオウラ。
当事者として話を聞いているAよりも辛そうな表情を浮かべるオウラを不思議に思いつつその艶やかな黒髪を撫でる。
「 これでは立場が逆だな…。話を続けよう。この国では時折、先祖返りが起こる。それによって強大な力を得る事となったのがシュウとミサだ。この2人が惹かれ合ったのももはや運命としか言えなかった。両家の制止を振り切った2人は駆け落ち。そして生まれたのがA、お前だ 」
『 ……そういう事か 』
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ぱるむ(プロフ) - 続きを！！！！！！ めっちゃ好きです！！ (2021年6月29日 22時) (
レス) id: fc15dafcd2 (このIDを非表示/違反報告)
白羅(プロフ) - 初めまして、楽しんで読ませていただいています。このシリーズの1作目が投稿された時からお気に入りで何度も読み返しています。完結状態ですがアイディアが浮かび次第更新して頂けたら嬉しいです。気長に待ってます。 (2021年1月30日 17時) (レス) id: dff74dac63 (このIDを非表示/違反報告)
真昼の空 - オリジナルだけどキャラ設定とかも凝っていてすごいです！！これからも更新楽しみにしてます！頑張ってください！！ (2020年10月14日 14時) (レス) id: 8540b78713 (このIDを非表示/違反報告)
ケロロ - 何度読み返しても面白いです！更新楽しみに待ってます！ (2020年9月30日 3時) (レス) id: e9685f451b (このIDを非表示/違反報告)
アイス - このあとの展開がめちゃくちゃ気になります！ 更新を楽しみに待ってます！ (2020年5月29日 18時) (レス) id: 1301bbdf34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にじ
| 作成日時：2018年3月2日 0時
