episode.69 ページ20
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カタクリさんとクラッカーさんに流されて船に乗ってから早3日。私は、この船に乗る兵隊さん達を見ながら小さく
私に与えられた個室。
そして部屋の扉の前には兵隊さん。部屋の外へ出ようものなら何処まででも着いてくる。
24時間体制の監視と言う名の護衛。
戦闘力皆無の私としては有難い事なのだけれど、
連絡の入れ忘れによる大失態を経験している私としてはどうにかして無事である事を伝えたいのだが。
兵隊さん達を振り切れた所でカタクリさんやクラッカーさんの目を盗むなんて大それた事が
『 んー、本当に困ったなぁ 』
ふかふかな布団に身体を横たえながら、高い天井を見上げた。
この船に乗ってからも私の扱いが雑になる事はなく、寧ろとても良くしてもらっている。カタクリさんもクラッカーさんも頻繁に様子を見に来てくれるし美味しいお菓子も食べられる。
ここ数日、連絡を取る手段について頭を悩ませたが解決策は出ず。曖昧な記憶ではあるが、カタクリさんとクラッカーさんは強い人だったと思う。
つまり何が言いたいかと言うと、私が少し頑張ったくらいでどうにか出来る様な人物ではないという事。
次の島に着くまで大人しくしていようと諦めモードに入った時、部屋の扉がノックされた。
この部屋に入るのはカタクリさんかクラッカーさんのどちらか。どうぞ、と言葉を返せば開かれる扉。
『 …………？ 』
「 A？ 」
目の前に現れた大きな男の人。
筋骨隆々とした肉体に見上げる程の巨体。この男は私の名前を知っている様だったが、初対面の筈だ。
こんなにも目立つ人物を忘れたりはしない。
『 ……誰、でしょう？ 』
「 クラッカーだ 」
『 顔が違います 』
ぴしゃりとその言葉を
見た目が違うのにクラッカーさんだと言い張るなんて中々に度胸のある人だと思う。
何にせよ目の前に居るのは偽物だと結論付けて、この場をどう切り抜けるべきかと思考を巡らせる。
『 そこ、通して貰えませんか？ 』
まぁね？事は穏便に運んだ方が良いし。
私は戦えないし。取り敢えず平和的な解決法として扉の前を占拠する目の前の男の人に交渉してみる事にしました。
「 ダメだ 」
人生、そう甘くはありませんでした。
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レモン - 続編ないんですか？！すっごくこの作品好きなのに！4年もたってますが、更新期待してますっ！ (1月6日 12時) (
レス) @page50 id: 97f09e59d6 (このIDを非表示/違反報告)
夜 - マジで面白いです！続きお願いします！ (12月21日 15時) (レス) @page50 id: 3de4771c26 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - 長らく更新されてないようですがぜひ更新再開していただけると嬉しいです、、文才が天才すぎます、、もっと麦わらの一味と絡ませてほしいです、、完結までついていかせてください、、 (2023年2月12日 14時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
キエラ(プロフ) - 今日この小説見つけてめちゃくちゃファンになりました！！続編お待ちしております... (2022年12月3日 13時) (レス) @page50 id: cdb417a741 (このIDを非表示/違反報告)
員脚 - ぞ、続編が、無い、、、、だと、、、、！！好みドストライクで続きが楽しみなんです！！初コメ失礼しました (2022年8月31日 11時) (レス) @page50 id: a61a8e014c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にじ
| 作成日時：2018年4月18日 22時
