【銀魂】貴方色を広げて【土方十四郎】

一塗り ページ28

ASide〜


沖田さんによると、私が想像で描いたミツバさんはドンピシャだったらしい。


それで、姉上の話はするから、姉上の事を描いて欲しい、と熱くお願いされた。


今まで、想像だけで人を描いた事は無かったから、俄然やる気が出た。


『…分かりました、ミツバさんを描きます！』


意気込んで、つい元気に返答をしてしまったが、そういうと、沖田さんは嬉しそうに、


「ありがとうごぜェやす！」


と言った。


その時の笑顔は、ドSな笑みではなく、普通の青年の、優しい笑顔だった。
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沖田Side〜


Aさんから承諾を受けた後、そろそろ土方に怪しまれる頃だと思い、適当に挨拶をして河原を去った。



それにしても、姉上の事を描いてもらう事になって、更にこれからが楽しみになった。


画家ってもんがすげェのか、ただ単にAさんがすげェのか分からないが、あの姉上はとても似ていた。


「あ、おばちゃんみたらし一つくだせぇ」


「はいよ！」


見廻り(サボり)がてら甘味処に入った。


「お？総一郎クンじゃん。」


そこには、万事屋の旦那がいた。



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