【銀魂】貴方色を広げて【土方十四郎】

三十六描き ページ23

土方Side〜


総悟にAの名前を出しただけで、俺の気持ちがこんなにも揺さぶられる。


俺の中で、Aの存在は確実に大きな物となっていた。


気づいたら、頭の中ではAの事を考えている。


好き、いやそれ以上の感情が溢れて止まらねェ。


ただ一つ気になるのは、やはりAの過去だ。


Aは他の奴等の話をすると、一瞬、ほんの一瞬だけ、光のない虚ろな眼を見せる。


今日だってそうだ。


＿＿＿俺には、話せねェのか？


Aと会ってまだ間もない。


でも、俺はAの彼氏だ。


話して欲しいとは思うが、だからって全てを話してもらおうとは思っていない。


だが、全てを受け止める覚悟は出来ている。


Aにどんな過去があろうと、Aを好きな事に変わりはねェからな。
・





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総悟Side〜


朝。


「総悟ォォォォ！！寝坊するなっつただろうが！！」


という不快感な目覚ましにより、俺の睡眠が阻害された。


「なんだよ母ちゃん今日は日曜日だz」
「今日普通に平日だから！あと母ちゃんでもねェから！」


全て言い終わる前に食い気味にツッコまれたのに少しイラッとしたが、外はもう眩しい。


俺は渋々起きる事にした。
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