お前の歌が渋谷をハイジャックする (ページ7)

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七曲目ページ7

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『はぁっ…はっ、放送室…どこっ…！』

"「広がり続ける世界なにもかも自分次第」"

そうだ

私がどんな歌を歌おうと私次第なのだ

なのにネットにかかれる悪口を気にして

その人達に
認めてもらえる詩って何か悩んで…馬鹿みたい

"「高鳴る心のままでさぁglory days風に乗って」"

『はっ…あっ、あった！』

"「ありふれた日常が奇跡に変わる瞬間を信じて」"

私にとってその瞬間は五年前だった

そして今この瞬間も…

"「運命の出会いとかたとえば感動の再会もきっとその手の中」"

ーガチャッ

「？！」

あ…この三人…大講義室で…

貴方達だったんだ

私達に光を当ててくれた人

三人とも息を切らし涙を流したまま入ってくる私に驚いた様子だった

私は気にせずズカズカと上がり込んで

近くに置いてあった予備のギターを持って

晃一「っ？」

マイクを奪った

『…っ…♪打ち鳴らせ踏み鳴らせ溢れる感情をずっと遠くまで

全力で駆け抜けろ

僕らの時代をつかめ』

「『♪ファンファーレ鳴らして…』」

あ…歌だ

私は久しぶりに"歌"を歌うことができた

それから後奏を四人で奏でた

晃一「…どうゆう風の吹き回し？笑」

放送を切った吉野が言う

『…これっ

貴方達？』

私は一曲しか入っていないプレイリストを押した

～♪

祐基「…なんか晃一の声若いね笑」

拓弥「それに音質悪っ」

『…五年前地元付近の高校の文化祭で撮ったの

私…っこれを聴いて音楽を始めた』

吉野は放送が切れているか再度確認をし

「…始めたこと後悔してる？」

と重々しい表情をした

私は勢いよく首を横に振った

すると笑顔になり

「…良かった！」

と喜んでいた

祐基「ねぇそろそろ出ないとやばくない？」

拓弥「ね、怒られそう」

晃一「ほれ！行くぞ！」

『へ？！』

手を引かれ走る

どうしたものかと吉野の方を見ると

晃一「音楽の方がお前には伝わるかと思てさ、

放送室ハイジャックチャレンジや！笑」

嬉しそうに笑う三人

『…えっ

私の為…？』

晃一「俺はなお前の歌声のファンや

あんな綺麗な歌声このまま殺し続けたないんや」

屋上まで走り、手を離し

暫くし振り返る

「俺らとバンド組もうや」

三人が悪戯っぽく笑った