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『……へぇ。中々の“大物”みたいだね。麦わらの子は』
「“……ふん。海軍本部大佐の名にかけて逃がさねぇよ。必ず捕まえてやる”」
『今後の進路は？』
「“ああ、
『…そう。ご武運を、スモーカー』
「“ああ……”」
受話器を置こうとした瞬間、
「“───待て”」
ピタッと手を止めたA。再び受話器を口元に上げた。
『……どうしたの？』
優しい声色で話すA。
「“この件が片付いたら……いや、なんでもねぇ”」
『“話したいことがあるんだ”かな？』
「“！”」
『じゃあ本部にスモーカーが戻ってきたら、時間作るよ』
「“……ああ”」
『じゃあ、また』
「“おう”」
通話を切ったAは椅子に凭れかかる。
(アラバスタ……クロコダイル……か)
気配に気付き、扉へ視線を送ると蘇芳が覗き込んでいた。
「…今時間ええか？」
『…大丈夫だけど、どうしたの？』
部屋に入ってソファに座った蘇芳。
「……最近、仕事が終わらんねん。俺らの隊、俺が曹長に上がってから、軍曹が空席やん？今の伍長は……正直使えん」
『うわぁ伍長が聞いてたら号泣だ』
「お前より教えるの下手くそやし、お前より字ぃ汚いやん」
『…“個性がある字”って言ってくださいよ。それに人には得手不得手があるでしょうよ』
「だからA、軍曹になってくれへん？センゴクさんには了承貰っとる。ほなら、“遅いぐらいだ”って言ってたで？……ほい、辞令」
と言って、辞令見せられる。
『……“本日を持って、貴殿を海軍本部軍曹に任命する”……って書類がある時点で、私の意思関係なく昇進しちゃってるじゃん』
「辞退もできるけどなぁ……するんか？」
Aは椅子から立ち上がり、ケトルに水を入れ沸かし始めた。
『ん？しないよ？』
今日はインスタントコーヒーでいいか…と思い、2個コップを用意し、粉を入れる。お湯が沸き、注ぐ。一つは蘇芳に手渡し、コップを持ちながらソファに座った。
「……お前、今本部でなんて呼ばれてるか知ってるか？」
『ん？知らない。何て呼ばれてるの？』
「“
『……それはまた。それだけ“相棒”らしくなってきたってことかな』
「そういうことやな」
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Miho／ミホ(プロフ) - 今出ている話を全て読ませていただいたんですが、最高に面白いです…!!!!オリジナルキャラの蘇芳がめちゃくちゃ好きです！物語も面白くてドキドキしました！これからの更新楽しみにしています！頑張っください！！ (2022年8月17日 20時) (
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作者名：斉和 x他1人 | 作成日時：2022年5月21日 23時
