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しばらくしてマリンフォードの自室に戻ると、何故かくまがソファに座って、Aの帰りを待っていた。
『吃驚した……くまさんどうしました？』
「少しAと話したくてな」
『じゃあ今珈琲淹れますね』
「ああ」
Aはサイフォンを用意し、珈琲を淹れ始めた。
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『お待たせしました。珈琲と蜂蜜のチーズタルトです』
「相変わらず美味しそうだ」
「ふふっどうぞ召し上がってください」
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しばらく談笑した後、Aから話を切り出す。
『────それでお話と言うのは？』
くまはフォークを置き、話始めた。
「Aは“麦わらのルフィ”に会ったことがあるか？」
『？はい。一度だけ。クザンさんが行方を眩ました時に偶然』
「俺は３日前にそいつらに会った」
『……』
Aは話を黙って聞いていた。
「────クロコダイルのみならず、モリアまで麦わらのルフィに敗れた。…Aは麦わらの一味をどう思う」
『そうですか、モリア様まで…というか、
「……今回の件で俺はあいつらを抹殺すべきだったか？」
『生かしたことを後悔しているんですか？』
「……」
黙るくまを見て、自分が感じたことを伝え始めたA。
『んー。不思議な子達ですよね、麦わらの一味って。一度会っただけですが、なんだか応援したくなるというか、見守りたくなるというか……』
ソファにもたれ掛かるA。そして目を伏せ、話を続けた。
『“期待”とか“希望”を託したくなる存在……かな。“あの子なら何か成し遂げてくれるんじゃないか”……って。漠然としてますけど、私はそう感じました。……くまさんも実際に会って何か感じられたのでは？』
「“期待”…か」
『はい』
「……そうか。俺は人に“期待”を持つことが出来たんだな」
Aはその言葉を聞いて柔らかく笑った。
「……まだ話したいことがあるんだが」
『じゃあ珈琲のおかわり淹れてきます。タルトは？』
「珈琲だけ頼む」
『わかりました』
そう言って、キッチンへ向かうA。
くまはその背中をただ眺めていた。
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Miho／ミホ(プロフ) - 今出ている話を全て読ませていただいたんですが、最高に面白いです…!!!!オリジナルキャラの蘇芳がめちゃくちゃ好きです！物語も面白くてドキドキしました！これからの更新楽しみにしています！頑張っください！！ (2022年8月17日 20時) (
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作者名：斉和 x他1人 | 作成日時：2022年5月21日 23時
