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「ん？ああ、Aの影響でなぁ。つっても一日数本やけどな」
「……そうか」
お互い再び紫煙を吐き出した。
「……何の用だ」
「ん〜？いや、おつるさんから聞いてなぁ。桃鳥君にちょっかい出されたて」
「俺じゃねぇ…ドフラミンゴに操られたのはモザンビアだ」
「そうか。まぁ無事で良かったわ……お前が」
蘇芳は安堵した表情で微笑む。
ふと気付くと近くに人影があった。
「……怒ってねぇのかよ」
「……何がや」
ステンレスは表情を歪める。
「10年前の
「………」
すると蘇芳はステンレスの襟首を掴み、引き寄せる。
ステンレスは蘇芳が座っているベンチの背凭れに手を伸ばし、掴んだ。
「っ」
そして、ステンレスの耳元で囁く。
「……俺はお前を愛してる」
「！」
その言葉に驚くステンレス。
「他の誰でもない。お前が良いんや……お前じゃなきゃ、俺は……」
段々と涙声になる蘇芳。
ステンレスは蘇芳の肩に手を置き、視線を合わせる。
「お前が隣に居てくれへんと、俺は生きられん……
なぁ…ステンレス。
出逢った時からお前が好きや……好きなんや」
「………」
静かに涙を流す蘇芳の口を自身の口で塞いだ。
そして、ゆっくりと離れる。
「……ステンレス……？」
「……この10年ずっと後悔してた……」
あの時の事を思い出して、眉根を寄せ、目を瞑るステンレス。
「なぁ蘇芳……本当に俺で良いのか……？」
ステンレスは俯いたまま蘇芳に訊いた。
「顔上げぇや」
「………、っ」
蘇芳の顔を見て息を飲む。
「さっき言うたやろ？“お前が居ないと俺は生きられん”って。……お前がいい。お前じゃなきゃ嫌や」
涙を流しながら笑う蘇芳はとても美しくステンレスの瞳に映った。
ステンレスはふ、と微笑んだ。
「……蘇芳」
「ん……？なんや？」
「好きだ」
「……っ」
「ずっと俺のそばにいてくれるか？」
「……そんなん当たり前や阿呆」
蘇芳はステンレスに抱き着き、強く、強く離れぬように抱き締め合った。
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『………おめでとう……蘇芳』
Aはそう呟く。そして、優しく微笑み、その場を去ったのだった────
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Miho／ミホ(プロフ) - 今出ている話を全て読ませていただいたんですが、最高に面白いです…!!!!オリジナルキャラの蘇芳がめちゃくちゃ好きです！物語も面白くてドキドキしました！これからの更新楽しみにしています！頑張っください！！ (2022年8月17日 20時) (
レス) @page20 id: 42a2ebe18e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：斉和 x他1人 | 作成日時：2022年5月21日 23時
