57.揺れる瞳 ページ9
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｢え、どういうこと？京本くんが……？｣
｢きょも、転校するってこと……？｣
クラスのあちこちで、ざわつき始める。
それもそうだ。急に転校、しかも転校先は遠く離れた異国の地。
出発は、今日。
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大我｢急でごめんなさい、でも！！！｣
大我｢でも……いつか、いつか必ず｣
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大我｢ここにいるみんなに胸張って報告できるように、向こうで頑張ります｣
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大我の瞳が揺れて、その刹那、私を捉えた。
大我の揺るぎない意思が見えた。
最後まで、大我らしくいてくれればそれでいい。
そう思わなくちゃいけない。
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和也｢有名になったらクラス全員で飯行こうな、もちろん奢りは……｣
大我｢えぇ、俺っすか(笑)｣
二宮先生の冗談で、悲しいムードだった教室内にまたいつもの明るい雰囲気が戻る。
少し目に涙を浮かべていた大我も、楽しそうに笑った。
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彩羽｢最後まで京本らしいね｣
｢……だね｣
登校日は午前中で終わって。
最後にクラス全員で、大我を取り囲んで写真を撮った。
サインくれよー、なんてあちこちから聞こえて。
まだないわ！って笑う大我の横顔を、遠くから私は見つめていた。
もう、涙は枯れ果てた。
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大我｢最後までみんなにも黙っててごめん｣
4人での帰り道がこんなに早く最後を迎えるなんて思ってもいなかった。
｢最後くらい楽しく帰ろ、大我｣
私がそう言えば、北斗も彩羽も同じ気持ちだと言わんばかりに頷く。
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あんじゅ(プロフ) - えみりーたさん» 嬉しいコメントありがとうございます♡本当にお待たせしました〜(TT)次回の更新もお楽しみに！！ヽ(*´∀｀)ノ (2022年8月10日 23時) (
レス) id: b8ed25930e (このIDを非表示/違反報告)
えみりーた(プロフ) - はじめまして。ずっと更新待ってました！切ない展開に、胸が締め付けられてます。この後どうなるのか、ますます楽しみになりました。期待してます！ (2022年8月10日 22時) (レス) @page8 id: d4d342cc13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんじゅ | 作成日時：2022年8月10日 19時
