54.突然 side_iroha ページ6
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彩羽｢は……？｣
松村が発した言葉が、上手く脳内で処理されない。
イギリス……？
この前短期留学行ってきたばっかりじゃん。
なんで……？
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北斗｢京本、ミュージカル俳優目指してて。憧れの劇団から声が掛かったらしくてさ｣
イギリスの大学に推薦入学だって。
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彩羽｢それって…………Aは、｣
北斗｢まだ知らないと思う。俺も昨日聞いたから。
………………でも、多分…｣
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彩羽｢……、分かってる。今だよね｣
きっと、私も松村も同じことを思ったはずだ。
たった今、京本はAにイギリス行きのことを伝えているはず。
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彩羽｢A…………｣
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最後の花火が上がる。
私は、それをゆっくりと楽しむ余裕なんてなかった。
Aは、きっと今泣いてる。
そして、多分……。
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彩羽｢松村、ごめん！！A探さなきゃ｣
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後ろの方から、川波っ！と聞こえたけれど、それも聞こえないふりをして駆け出した。
彩羽｢くっそ！歩きにくい！｣
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Aに電話をかけながら、来た道を戻っていく。
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一回、二回と応答なし。
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彩羽｢お願い！A！！｣
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すっかり、花火大会の会場から抜け出した頃、電話越しに弱々しい声が聞こえた。
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55.守れるのは side…。→←53.意外な思い side_iroha
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あんじゅ(プロフ) - えみりーたさん» 嬉しいコメントありがとうございます♡本当にお待たせしました〜(TT)次回の更新もお楽しみに！！ヽ(*´∀｀)ノ (2022年8月10日 23時) (
レス) id: b8ed25930e (このIDを非表示/違反報告)
えみりーた(プロフ) - はじめまして。ずっと更新待ってました！切ない展開に、胸が締め付けられてます。この後どうなるのか、ますます楽しみになりました。期待してます！ (2022年8月10日 22時) (レス) @page8 id: d4d342cc13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんじゅ | 作成日時：2022年8月10日 19時
