76.全てが終わったあと ページ28
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｢失礼しました｣
最後の一瞬まで手を抜かずに。
大学を後にした私は、へにゃへにゃと近くのベンチに座り込んだ。
(⋯終わったぁ)
カバンの中からスマホを取り出す。
すぐにお母さんにメッセージを送って。
(あれ、北斗⋯？気付かなかったな)
そうしていると、通知欄に北斗の名前があった。
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｢⋯⋯もしもし？｣
北斗『本当にお疲れ様でした。ごめん、無理言って』
｢ううん。無事上手くいきました！｣
北斗『そっか。俺もめちゃくちゃドキドキしてた』
でも杞憂だったね、と電話越しに笑う北斗。
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私がスマホの電源を切った直後に北斗からメッセージが届いていて。
健闘を祈ってます。全て終わって落ち着いたら連絡して欲しいです。
なんて、業務連絡のようにかしこまった文面に、思わず笑ってしまって、すぐに北斗に電話を掛けていた。
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｢⋯ってか、北斗どうしたの？｣
北斗『あー、えっと今から会えないかな⋯？』
｢えっ今から？｣
北斗『あっ、いや！にしみ⋯Aが大丈夫ならでいいんだけど⋯、早く伝えたくて』
｢いいよ。場所は⋯⋯｣
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電話を切って、急いで最寄りの駅まで急ぐ。
待ち合わせ場所は、私の家の近所の公園にした。
小高い位置にあって、夕方は夕焼けが綺麗でよく見に行っていたっけ。
早く伝えたい、その言葉に少し胸がザワザワしながらも、初めて聞くぎこちない北斗のA呼びに少しむずがゆくなった。
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あんじゅ(プロフ) - えみりーたさん» 嬉しいコメントありがとうございます♡本当にお待たせしました〜(TT)次回の更新もお楽しみに！！ヽ(*´∀｀)ノ (2022年8月10日 23時) (
レス) id: b8ed25930e (このIDを非表示/違反報告)
えみりーた(プロフ) - はじめまして。ずっと更新待ってました！切ない展開に、胸が締め付けられてます。この後どうなるのか、ますます楽しみになりました。期待してます！ (2022年8月10日 22時) (レス) @page8 id: d4d342cc13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんじゅ | 作成日時：2022年8月10日 19時
