60.変わらない想い ページ12
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｢私、大我のこと好きだよ。ずっと前から大好きだよ｣
意外と声は震えなかった。
代わりに、大我のシャツを掴んだ手は震えている。
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大我｢ありがとね｣
ぽんぽん、と私の頭を撫でる。
相変わらず温かくて、でもずいぶんと大きくなったその手は骨ばっている。
｢……っ、｣
大我｢待って泣かないで(笑)｣
｢泣くわバカ！！｣
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今日だけは泣かずに笑顔でさよならしよう、って思っていたのに、ひっきりなしに溢れてくる大粒の涙。
8年分の想いがぶわっと出てくる。
私は、私が思っている以上に大我のことが大好きだ。
……………………、大好きだった。
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＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿もし、もしも。
この想いが一方通行じゃなかったとしても、私と大我が結ばれることはないって、分かっていた。
学年トップクラスを走り抜いてきた大我。彼がそれを差し置いて叶えたかった夢。
大我の固い意思に、私が介入することはあってはならないんだ。
私の想いは変わらない。それと同様に、大我の決意も変わらない。
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だから、この恋は一生実ることはない。
この残された一週間の間に私がたどり着いた答えだった。
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大我｢A｣
もう会えるかも分からない彼が、私の名前を呼んだ。
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あんじゅ(プロフ) - えみりーたさん» 嬉しいコメントありがとうございます♡本当にお待たせしました〜(TT)次回の更新もお楽しみに！！ヽ(*´∀｀)ノ (2022年8月10日 23時) (
レス) id: b8ed25930e (このIDを非表示/違反報告)
えみりーた(プロフ) - はじめまして。ずっと更新待ってました！切ない展開に、胸が締め付けられてます。この後どうなるのか、ますます楽しみになりました。期待してます！ (2022年8月10日 22時) (レス) @page8 id: d4d342cc13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんじゅ | 作成日時：2022年8月10日 19時
