最低最強そのさんじゅう ページ10
＊
「とりあえず、下手に動けねえ。
お前は怪我してるからできるだけ、」
「くしゅっ、」
「......寒いのか？」
顔色変えずに淡々と話す五条の話を聞いていると、
あまりの寒さに身震いしてくしゃみが出た。
ひんやりとした瓦礫に囲まれたこの中は少し寒い。
足を引っ張りたくなくて「大丈夫。」とそっぽを向きながら答えると彼は黙って制服の上着を脱ぎ始める。
「ちょ、五条＿_」
「これなら、ちょっとはマシだろ。」
ぱさりと体に掛けられた上着は彼の体温が残っていて
暖かい。けれど私はこんな時でも意地を張って上着を剥いだ。そしてつい可愛くないことを言ってしまう。
「いらない。」
「寒いから、」
「っ、寒くないもん。」
「あっそ。」
こういう時だけ、優しくなるのは本当にずるい。
なんで、助けに来たのが傑でも硝子でもなく
五条なんだろう。こんな状況なのに
さっきから悔しいくらい胸がうるさい。
なにが 五条にはもう気持ちが無い、だ。
本当は少しだって嫌いになんかなれてない癖に。
だめだ、コイツには好きな人がいるのに。
すると五条はしゃがみこんで無理矢理私に上着を被せると、ため息をつきながら隣に座り込んだ。
『....。』
重い沈黙。この間が辛くてなにか話題を振ろうと
したけれど、五条相手に気を使うことも無いので
やめた。そして硝子や傑は無事かな、なんて考えながら目を閉じる。
疲れていた事もあって寝てしまいそうになった時、
なんの前触れもなく彼は呟いた。
「俺さ、ずっと好きな奴がいんの。」
＊
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鈴神(プロフ) - 焼き鳥さん» だいぶ落ち着いてきたのでこれから頑張ります、、！よろしくお願いします！！ (2021年8月21日 20時) (
レス) id: c20e30a6a0 (このIDを非表示/違反報告)
鈴神(プロフ) - ちるさん» すっごく遅くなってしまってごめんなさい(汗 ありがとうございます！！ちまちま頑張るのでよろしくお願いします！ (2021年8月21日 20時) (レス) id: c20e30a6a0 (このIDを非表示/違反報告)
鈴神(プロフ) - 神無月さん» ありがとう！！不定期だけど頑張ります！最後までよろしくお願いします！ (2021年8月21日 20時) (レス) id: c20e30a6a0 (このIDを非表示/違反報告)
焼き鳥(プロフ) - 一人暮らし‥！大変そうですね‥お体にお気をつけて下さい！ (2021年3月29日 21時) (レス) id: 99af87c35a (このIDを非表示/違反報告)
ちる(プロフ) - はじめまして！無理しない程度に更新頑張ってください！楽しみに待ってます！ (2021年3月29日 0時) (レス) id: 62ada1e19e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴神 | 作成日時：2021年3月8日 11時
