Ψ後の晩餐5

第211χ ページ32

窪谷須くんと心美ちゃんが才虎くんの元へ向かった


しばらくして帰ってきた2人は、アイツはだめだと呆れながら帰ってきた

何言われたんだろ？


｢じゃあご飯にしよー！｣

｢あれ？まだ目良さんが来てないぞ｣


そういえば……
千里ちゃんどこだろ


｢あれほんとだ！｣

｢変だな……いつもなら飯と聞くと1番に駆けつけてくるのに……｣

｢そういえば寝てる時隣で物音がしてたけど目良さんだったのかしら……｣

｢さすがの千里っちも精神的に参っちゃったのかな〜……｣

｢つ、ついに最初の犠牲者が……｣

｢｢縁起でもない事言わないで！！｣｣


つい心美ちゃんとハモってしまった
全く海藤くんは……


その時、草むらからガサガサと音が聞こえた

千里ちゃんかな？


｢あ！ほら来たんじゃない？｣


視線を向けると、そこには…………


｢ぎゃあああ！！ヘビぃいい！！｣

｢へ、ヘビよー！！｣

｢男子何とかしてー！！｣

｢いや何とかって言われても……｣


その時、ヒュンと音がし、見ると蛇に槍が刺さっていた


｢うわっ！な、何だ？！｣

｢槍が降ってきたぞ！｣


咄嗟に斉木くんの後ろに隠れた私は、ちらりと槍が飛んできた方を見た


｢千里ちゃん？！｣

｢どうしたの？！その格好！｣

｢おースゲーな目良っち｣

｢いやすげぇけどどうしたんだそれ？！｣

｢先住民かと思ったぞ！｣


確かに、どっかの部族の様な格好をしている
一体何が……


その後千里ちゃんが野生化したことが判明
ってなんかおかしいけど、まぁそういう事にしておこう

千里ちゃんは袋を知予に差し出し、ウガウガ言っている


｢え？くれるの？｣


相変わらずウガウガ言っててよくわかんない


｢斉木くん千里ちゃんなんて言ってるの？｣

《僕の超能力に音声変換機能は無い》


その後知予が通訳し、食料庫の物を食べてしまった代わりに食べられるキノコや野草を採って来たから、私たちにくれるらしい


｢……知予にはあるかもよ？その超能力……｣

《かもな……》


千里ちゃんは森へ戻ってしまった


｢さてと……じゃあ飯にするか……｣


みんなで食料庫へ向かうと、あるはずの食料がひとつも無い


｢えええええ？！｣

第212χ→←第210χ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す