第205χ ページ26
｢ホラ！巨大ぬいぐるみだぞー！！｣
なな……なにィィ？！
Aさんも隣であんぐり口を開けている
｢わーくま！大きくって可愛いーー！！｣
その後、自分で作るキットであることを知らされた母は浮かない顔をしていた
｢……ごめん、もしかして気に入らなかった……？｣
｢ううん！そうじゃないの！……ただ……手芸道具やミシンがないから困っちゃって……昨日……実家に送っちゃったの｣
｢え？！どうして？！あんなに好きだったのに……｣
｢ショーケース大きいでしょ？家、物が多くて置く場所が無いから……ミシンもかなりスペース取ってたし……それで……｣
｢……そんな……｣
｢あでも全然気にしないで！ミシンが無くても手芸はできるし……それよりお人形さん飾りましょ！ほらあなたの大好きな……｣
｢それなんだけどさ……僕の方も実はその……もうないんだ……フィギュア全部｣
｢｢えぇ？！｣｣
父もプレゼントを買う為にフィギュア全部と本をたくさん売った事を明かすと、2人でガクリと膝を落とした
｢お父さんお母さん……っ｣
2人は泣き出し、何故かAさんまでウルッとしている
……アホすぎるな
だから自分で自分のプレゼントを買えば良かったのに……仕方ない。誕生日プレゼントという事で元に戻してやるか……
｢……そうじゃないよ楠雄……僕は……嬉しくて泣いてるんだよぉぉぉ〜……｣
｢うぇ〜ん私もぉぉ〜……｣
？！
｢……僕のために趣味の手芸道具を片すなんて……ママ……｣
｢……私の為に宝物のお人形を全部売っちゃうなんて……パパ……｣
｢うわあああ！ママありがとおおおお大事にするよおお！！｣
｢私もありがとおお！！手縫いでも絶対完成させるからああ！｣
2人は泣きながら抱き合った
…………なるほど
プレゼントは物じゃなくて｢気持ち、だよ。斉木くん｣
！
ニコリと笑ったAさんは、僕の思考を読んだかのように言った
《フッ……まあ、結果オーライだな》
｢だね！……あ。それと、斉木くん何考えてるかわかるようになってきたよ、たまにだけど｣
《それは嫌だ》
｢なんでー！斉木くんに対する気持ちの現れだよ、気持ち！ふふ｣
《…………》
｢あれ？何も言わない……｣
僕もわかるぞ、君がリングをつけていても
たまにな
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トマト(プロフ) - まつりさん» 是非読みたいです！こちらこそこんな素晴らしい作品と出会いできて良かったと思います！ありがとうございます！これからも応援します！ (2021年3月30日 10時) (
レス) id: 86cec7f9c8 (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - トマトさん» 読んで頂いてありがとうございます……！！書いていて良かったと改めて思いました(T_T)！とっても嬉しいお言葉……！！糧になります！！この後すぐ第6弾に移行してしまいますが、良かったら読んで下さいませ。更新頑張ります！！本当にありがとうございます！ (2021年3月30日 9時) (レス) id: 254ca2f352 (このIDを非表示/違反報告)
トマト(プロフ) - この作品が大好きです！毎日更新お疲れ様でした！更新を楽しみにしています！頑張ってください！ (2021年3月30日 9時) (レス) id: 86cec7f9c8 (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - 黒豆粉さん» わあああ嬉しいお言葉！ありがとうございます！！まさに今更新を楽しみにしてくださってる方はいるのだろうかと考えていたので自信になりました！タイムリー！！笑 ありがとうございます！頑張りますo(^▽^)o！ (2021年3月24日 22時) (レス) id: 254ca2f352 (このIDを非表示/違反報告)
黒豆粉 - 好きです！更新されるのを楽しみに待ってます！応援しています！頑張ってください！ (2021年3月24日 22時) (レス) id: a216a85358 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まつり | 作成日時：2021年3月20日 10時
