第197χ ページ18
｢そこまでっスよ！！｣
…………やはりいない……か
だがお前の目から見てどうだ…
鳥束を見ると、衝撃を受けたような顔をしていた
何だ？何がいるんだ？
｢さ…斉木さん……た、大変っス……サイコメトリーで視てみて下さい……！｣
《……一体何だ？やばいのか？》
｢ええっ！｣
Aさんは僕に掴まっているから、きっと視えてしまうだろう
くっ……やばいならAさんを突き放すか……
｢超絶可愛い！！｣
どうでもいいな
｢うわあああっ？！ほんとに視える！……あれ？でも怖くない……寧ろキレイな女の人……｣
｢うひょーマジかよ！！超タイプど真ん中っスよー！！名前何てゆーんスか？！ねぇ！｣
｢……えっ？私……？｣
｢他に誰がいるんスか！！｣
｢……まさか私の姿が視えるの……？｣
｢寺生まれっスから！｣
───────
｢……そうですか……私のピアノの音が皆さんを怖がらせてしまっていたんですね……｣
《一部の変人を除いて君の姿は見えないからな》
｢それ絶対斉木さんも入ってますからね｣
｢……ええ、わかっています。私が幽霊だということは知っています。皆さんに迷惑をかけるつもりもないんです。ただ……このピアノにだけ触れることに最近気づいて……それが楽しくてつい……夜の間だけこっそり使わせて貰ったんです……｣
｢そうだったんですね……｣
｢このピアノを弾いてると何故かとても落ち着くから……｣
生前の持ち物や思い入れのあるモノには触れることが出来る……か
全く……残酷な仕様だな
その後鳥束は退散させると言って近づき、女の人の前で膝まづき両手を合わせてお願いした
説得するだけかい
｢説得するだけかい｣
そういえばアイツ"破っ"とか以前に霊に触ることも出来ないもんな……
気づけば鳥束はウチに来てと懇願していた
目的変わってんじゃねぇよ
｢……わかりました……｣
｢えっ？！ウチ来てくれるの？！｣
｢いえ、それは死んでも嫌ですけど……｣
幽霊ジョーク
｢ピアノは諦めます。今までご迷惑おかけしました。他の地へ移ります、さようなら……｣
｢えっ、行っちゃうの……！｣
｢あっ本当少しだけウチに……｣
消えたな……
《なるほど、ああやって生理的嫌悪感で退散させる作戦だったのか》
｢やめなさい斉木くん……｣
｢違いますよ〜……はぁ〜……なんか悪いことしちゃったっスね〜……｣
まぁ仕方ないだろ
見えないモノに気を配る余裕などない
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トマト(プロフ) - まつりさん» 是非読みたいです！こちらこそこんな素晴らしい作品と出会いできて良かったと思います！ありがとうございます！これからも応援します！ (2021年3月30日 10時) (
レス) id: 86cec7f9c8 (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - トマトさん» 読んで頂いてありがとうございます……！！書いていて良かったと改めて思いました(T_T)！とっても嬉しいお言葉……！！糧になります！！この後すぐ第6弾に移行してしまいますが、良かったら読んで下さいませ。更新頑張ります！！本当にありがとうございます！ (2021年3月30日 9時) (レス) id: 254ca2f352 (このIDを非表示/違反報告)
トマト(プロフ) - この作品が大好きです！毎日更新お疲れ様でした！更新を楽しみにしています！頑張ってください！ (2021年3月30日 9時) (レス) id: 86cec7f9c8 (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - 黒豆粉さん» わあああ嬉しいお言葉！ありがとうございます！！まさに今更新を楽しみにしてくださってる方はいるのだろうかと考えていたので自信になりました！タイムリー！！笑 ありがとうございます！頑張りますo(^▽^)o！ (2021年3月24日 22時) (レス) id: 254ca2f352 (このIDを非表示/違反報告)
黒豆粉 - 好きです！更新されるのを楽しみに待ってます！応援しています！頑張ってください！ (2021年3月24日 22時) (レス) id: a216a85358 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まつり | 作成日時：2021年3月20日 10時
