第173χ ページ43
「……体の隅々まで見られてる……かな……」
「えぇっ?!そこまでいってんの?!」
《おい、誤解を招く様な言い方をするな》
(うわっ、斉木くんだ!……ごめん超能力を知った事を隠そうとしたらこんなことに……!)
「あぁいやっ、冗談冗談……!」
《間違っても超能力の事は話すなよ》
「うまくいってる感じかぁ……いいなぁ」
(うまくいってるだなんてそんな……!)
「話さないよ大丈夫!」
……んん?!あれ?!斉木くんに伝える事とゆめのちゃんに話すこと逆に言っちゃった?!
訳わかんなくなってきたぁ〜!
「え?離さない?!Aそんな積極的だったっけ?」
「ちちち違う違う……!頭がこんがらがって……」
「そんなに好きだったんだぁ……」
斉木くんは状況を察してくれたのか話しかけて来なくなった
でもゆめのちゃんには斉木くんの話をしただけで頭がこんがらがってしまう恋愛に疎すぎる女子の印象を新たに与えてしまった
「じゃあ体の関係は?!まだ付き合ってないけどちゅーとかはもうしたの?!」
「き、聞く順番逆だよ……」
中学生の男子じゃないんだから……
ってこれ斉木くんに聞こえてるんだよね?!
は、恥ずかしすぎる……!!
《別に何もしてないんだから普通に答えろ》
(斉木くん!?し、してないけど……!!)
「そ、その話はやめようゆめのちゃん!何もしてないよ!付き合ってないのにそんな事……!」
「お、じゃあ付き合ったらする予定?」
えっ……付き合ったら斉木くんとちゅー……?
体の関係……?
そそそそそんな……!!
体の熱が一気に上昇し、頭の先からボンっと噴火した
「わっ?!A?!ごめんごめん!!あんたには早すぎた!!おーい!!しっかりしろー!!」
《……はぁ……》
───────
「っしょ……よいっ……しょっ…。っはぁ、やっとここまで連れてきた……この休憩所で休んでな」
「あいがと〜……」
「水飲む?」
「ろむ……」
「全くのぼせるとはねぇ……」
「うぅ…」
頭がくらくらする……
そういえば修学旅行でものぼせたっけ……
その時は斉木くんが助けてくれたんだったなぁ……
なんて考えていると、ゆめのちゃんが水を持ってきてくれた
「ありがとう……」
「そんな純粋でどうやって体の隅々まで見せたの?」
「まだ聞く?!」
「お?もう上がってたんか2号達」
「お、燃堂くん海藤くん」
「……Aさん頭から湯気凄くないか?」
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まつり(プロフ) - 点P撲滅隊リーダー兼隊長兼事の発端者。さん» 読んで下さってありがとうございます!糧になりますー(*´˘`*)頑張ります!! (2021年4月23日 6時) (レス) id: 254ca2f352 (このIDを非表示/違反報告)
点P撲滅隊リーダー兼隊長兼事の発端者。(プロフ) - 更新頑張って下さい!! (2021年4月23日 0時) (レス) id: 162be80354 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まつり | 作成日時:2021年3月5日 9時