Ψ後の晩餐4

第171χ ページ41

｢……よし！みんなバスに乗ったね｣

｢ここからどれくらいで着くんだ？｣

｢1時間くらいで着くよ｣

｢トランプしようぜみんな！｣

｢おめーまた気持ちわりーとか言うんじゃねぇんか？｣


デジャヴ？


｢今日はゆめのちゃんの隣〜へへ｣

｢今日は流石に眠くないから仕方ない……！｣





───────





｢｢｢温泉！！！｣｣｣


もう何も言わない


｢や、やっと着いたか……ぉぇっ……｣


お前は薬を飲め薬を



その後ロビーでチェックイン、部屋の前まで来た


｢えーと……男子部屋は1003号室、私とゆめのちゃんは1004号室だね｣

｢去年より高いじゃん！｣

｢ひとつ上がもう屋上プールだよ！｣

｢やーったねー！｣


それぞれ部屋に入りしばらくすると、大賀さんがこっちの部屋に入りホテルの周りを散策しないかと提案してきた

僕は断り4人が外へ出る


少し1人の時間ができた
ゲルマニウムリングをつけ、テレビを見る

快適だ
誰にも邪魔されない


……と思ったがいつ急にドアが開けられるかわからない
帰ってくるのがわからないのでテレビに集中出来ないのだ

ゲルマニウムリングを外すと、近くから声が聞こえてきた

もう帰って来てるのか
……いや、外だな


窓から外を見ると、手前に散策ルートがあり、その奥に湖、更にその奥には山がある

ちょうどここから見える位置で4人がはしゃいでいた


大賀さんが海藤の腕を掴み湖を覗き込んでいる


……暇つぶしだ


大賀さんの足元少しサイコキネシスで掬ってみた

大賀さんはそのまま足を滑らせると、掴まれていた海藤も一緒に足を滑らせ2人で尻もちをつく


足の先が少し湖に入ったくらいでギャーギャー騒ぐな


(斉木くんでしょ……！！)


おっと


Aさんがキョロキョロ僕を探していた為顔を引っ込めた


……さて、またテレビでも見るか
温泉までリングはお預けとしよう

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