Ψ後の晩餐4

第135χ ページ5

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午前零時
今僕は森の中にいる
この森はほぼ一本道しか無く、そこを2人1組のペアで行くらしい

｢ほ、ほんと私こういうの苦手なんだけど…………っ｣

｢大丈夫さ！僕を誰だと思う？寺生まれだよ？｣


"じゃあ大丈夫か"とはならない

Aさんを見れば、足が竦み、僕の袖を力いっぱい握っていた


………………おい鳥束

(なんスか？頼みますよ！)

Aさんは本気で怖がってるぞ
お前の下手な芝居を見せつける為だけに連れていくのか？

(下手な芝居？！大丈夫ッスよ！絶対なんもありませんから……！)

保証はできない

(いざとなったら俺が守るッス！！)

お前が守れるようには見えないが

(ひどっ！！まぁ見てて下さいよ……！)


全く……
僕は助けないぞ


｢じゃあ組み合わせはまぁ……流れ的にこんな感じでいいっスかね？｣

｢えっ？私鳥束くんと？｣

｢そうしましょう！決めてる時間勿体ないしね！｣

｢え、俺は夢原さんとか？｣


やれやれ……僕は1人か
……まぁそっちの方が気楽でいいがな……


｢わ、私斉木くんと組みたいんだけど……｣

｢俺も出来たら斉木が良いんだが……｣
(女の子と2人っきりとか緊張しちゃうし……)


僕を巻き込むな




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｢よし！じゃあこれで決定スね！！｣

｢そうね！！｣

｢やっぱり鳥束くんとか……｣
｢やっぱり夢原さんとか……｣



結局、くじ引きで決まった
途中、なんか癪に障るからペアを変えてやったがもう一度くじをやることになった

よくよく考えてみれば、このペア以外相性が悪い

何度も言うが海藤とAさんはひどく方向音痴だ

組ませればレスキュー隊を呼ぶことになりかねない
まぁ僕がいるからその必要は無いのだが、面倒はごめんだ

鳥束に後でぐちぐち言われるのも嫌だしな


｢じゃあ早速、俺とAちゃんから行くッス〜！レッツゴー！｣

｢ゴ〜……｣


わかりやすく乗り気じゃないな

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