第164χ ページ34
「ふっふっふっ……だがしかし!!まだ終わりじゃないぞ斉木くん!!私と勝負だ!!」
《海藤と兄憑依してない?》
「……ごめん下からサイコキネシスで私のカバンとって欲しいな……」
《キャラ統一しろ》
私の手元に来たカバンを開け、中から取り出したこれはそう……!!
「最高級コーヒーゼリー!!これが欲しければ私とジャンケンだ!!……あ、思考読むのなしね」
───────
《これは悪くない……!》
「うぅ……負けたぁ……なんでぇ……」
単純なジャンケンなら思考を読まれなければ勝てると思ったのにぃ……
「思考読んだ?!」
《読んでない》
「じゃあ何でよー!!」
《運だ》
「ずるいいつも勝ってー!!私も食べたかったのにぃー!」
《そしたら最初から勝負材料にするな》
「斉木くんのバカー!!アホ!マヌケ!」
《悪いがAさんほどでは無い》
「この超能力者!!」
《それは合ってる》
「斉木くんなんて嫌っ…んむっ」
《うるさいスイーツタイムの邪魔をするな》
「…………」
今……斉木くんがあーんしてくれた……
あーんでは無いけど、口にスプーン突っ込まれた……
幸せ……
コーヒーゼリーおいひい……
いややっぱり苦い…………
このコーヒーゼリー苦い…………
でも…………
幸せでなーんとも思わな〜い……!
《……そんなに美味かったか?》
「おいひいれふ…………」
ごくんと飲み込み、冗談で"もう一口"と口を開けちょんちょん、と指さした
《もうやらん》
「むっ……」
子供の用に片方の頬を膨らませ、片眉を下げた
まぁ、元々斉木くんにあげようと思ってたし、いいんだけど……
《………………》
「?」
ゼリーを掬ったスプーンは目の前にずいっと出され、目を疑った
「えっ、くれるの、んぐっ」
これまた無理やり口に入れられたけど、これはあーんでは……?
えっ、斉木くんあーんしてくれたの?
2度目の?!
えっ?!えぇっ?!
《……こっち見るな》
「……あっ、ごめん……ってぅええっ?!」
斉木くんから目を逸らそうと下を向くと、私のスカートがふわふわ少し浮いていた
あれ?これで顔逸らしてたのかな……?
でも見えるほど浮いてないし、全く見えてないと思うんだけど……
というか透視した事あるから今更こんなことで顔赤くしないよね?
どうしたんだろ…………ぅわっ?!
179人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まつり(プロフ) - 点P撲滅隊リーダー兼隊長兼事の発端者。さん» 読んで下さってありがとうございます!糧になりますー(*´˘`*)頑張ります!! (2021年4月23日 6時) (レス) id: 254ca2f352 (このIDを非表示/違反報告)
点P撲滅隊リーダー兼隊長兼事の発端者。(プロフ) - 更新頑張って下さい!! (2021年4月23日 0時) (レス) id: 162be80354 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まつり | 作成日時:2021年3月5日 9時