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第150χ ページ20

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「って言っても近くの公園なんだけどね……肉まん買ったしブランコに座って食べよー!」

《さっき朝ごはん食べたばっかりだろ》


とりあえずブランコに座り、何となく携帯のニュースを見た


「えっ!今日流星群の日だってー!すごーい!」


お願い事……
なんだろ?
何がいいかな


斉木くんを見ると、無表情でブランコに座っている

全く興味なさそ……
でもいーもんねー!
なんのお願いごとしようかな

…………まず肉まん食べよっかな


「肉まんってもう売ってるんだね、9月なのに」

《………………》


どうでもいいよね……わかってるよ……


ホカホカの肉まんを開けて、1口食べた


「アッツ!!!」


熱すぎてハフハフしながら上を向くと、星が流れた


「んー!!!」


そう言いながら指を指すと、斉木くんも上を向く
まぁその頃にはもう無いわけだけど


「とりあえず斉木くんの肉まんも開けてあげるね」


でも口の中がまだ熱い……
もう1回上を向いて口の中の熱気を逃がすと、また星が流れた
あ、今度はたくさん……!

しばらく見ていると、急に斉木くんの顔がニュっと現れた


「ぅおっ!びっくりした……」

《君は上を向くと忘れる癖でもあるのか》


私の正面から鎖を握って立ち、目の前は私を見る為少し下を向いた斉木くんの顔しか見えない

かっこいいんだなこれが……

ドキドキしていると、顔が近づいてきた


「斉木くん……っ」


そのまま顔は私の手元に行き、私が1口食べた肉まんをガブリと噛むと、そのまま口に咥えてまた隣のブランコに戻ってしまった


「あっ……」


私の……食べたやつなのに……
去年の夏祭りでも同じ様な事があった
でも、今年は少し違う

斉木くんが自ら私が1口食べた肉まんを食べた

そういうのは気にしない人だろうけど、私はドキドキする
意外と天然たらし……?

と、とりあえずこの空気から脱出したい……


「斉木くん熱くないの?舌火傷してない?」


舌が元々熱い人……とか……
そんなわけ……


《舌で試してみるか?》


意地悪に笑う斉木くんに、ドクンと心臓が鳴る


「へっ……?」

《パイロキネシス》


指からボッと炎が出た

そっちか……


《なんだと思ったんだ》

「えっ……」


てっきり私は……


「……ディッ……ディディ……」


いっ、言えなーい!!!


「ディィィ……でぃぇえええい!!!」


突然気合いを入れるように叫んだ私に、斉木くんはビクッと肩を揺らした

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設定タグ:アニメ , 斉木楠雄のΨ難 , 斉木楠雄   
作品ジャンル:アニメ
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まつり(プロフ) - 点P撲滅隊リーダー兼隊長兼事の発端者。さん» 読んで下さってありがとうございます!糧になりますー(*´˘`*)頑張ります!! (2021年4月23日 6時) (レス) id: 254ca2f352 (このIDを非表示/違反報告)
点P撲滅隊リーダー兼隊長兼事の発端者。(プロフ) - 更新頑張って下さい!! (2021年4月23日 0時) (レス) id: 162be80354 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まつり | 作成日時:2021年3月5日 9時

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