Ψ後の晩餐4

第131χ ページ1

｢この通りっス！！斉木さん！！｣


は？


｢だーかーらー、夏休みオカルト部の合宿と称してAちゃんとドキドキ肝試し大作戦！をしたいんスよ〜協力して下さいっス！｣

やだ
めんどくさい

｢いいじゃないスかー！あ、でも俺の事吹っ飛ばすの禁止ッスよ！！｣

安心しろ

｢えっ…じゃあ……！｣

行かないから

｢え、ちょ、斉木さ〜ん！！｣

まずAさんは他校で全く関係ないだろ
それにオカルトの類いは苦手だ
無理やり連れて行くのか？

｢そこは俺が守りますよ！！｣

……あてにならん


｢合宿行かないのかい？｣


あっやべっ
灰呂


そうだ……合宿に行くと言ってさっき断ったんだった……


咄嗟に鳥束の肩を組み、ピースした


｢えっ？！来てくれるんスか？！｣


仕方ない……


｢やったー！じゃあ8月の1日2日空けといて下さいっス！｣

｢え？｣


え？


｢なんだ！僕らの合宿は3日から9日までだよ！出られるじゃないか！！｣


ぐはっ


その後僕の夏休みのスケジュールはほとんど埋まった

7月22日〜夏休み
8月1日〜2日、鳥束とオカルト部合宿
3日〜9日、灰呂と合宿
10日〜16日、目良さんとバイト
17日〜30日、免許合宿
31日、休み


10日ほど休みがあるが……
8月は31日しか休みが無い……





───────





｢あ、斉木くん！｣


下校時、Aさんと会った
今日は僕の家で夕飯の日だったな


｢もう少しで夏休みだねー！夏休みどっかのケーキバイキング行こーよー｣

《7月22日から31日、8月は31日しか空いてない》

｢え？！そんな事ある？！私逆に7月22日から12日間しか予定無いんですけど？！｣

《１ヶ月ほとんど合宿だ》

｢それは災難だね……じゃあ31日、私の奢りでケーキバイキング行かない？頑張ったで賞として！……あ、でも休みたいか｣

《行く》

｢やった〜！！｣


31日しかまともな日が無い
さよなら僕の夏休み

第132χ→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す