第558χ ページ21
「やっぱ奢るのは無しだな……」
「はぁ〜〜？」
「つーかさぁ、やっぱラーメン止めてよぉ、ウチ来ねぇか？今日両親いねーからよ。インスタントでいいならラーメンくらい出すぜ」
おぉ……！！
初窪谷須くん家……！！
「行きたーい！！」
「む？良いのか？」
「おー面白そうじゃねーか！」
《僕は遠慮しておこう》
「えぇ？！」
(でも今日お父さんもお母さんもデートでいないよ？どうせ外で食べる予定だったじゃん)
「Aさん……？どうしたんだ？」
相変わらず急な時は心の中だけで対処する事が出来ず声に出てしまう
海藤くんには何でもないとはぐらかし、私を《まだ慣れないのか》とでも言うような目をして見ている斉木くんと目を合わせた
(ね、行こうよ〜)
「斉木も来るだろ？」
《まぁいいか……》
───────
「着いたぞ。あれが俺ん家だ」
窪谷須くんが歩みを止め、指をさす
その先には──……
「ひいっ……！」
怖さのあまり咄嗟に斉木くんの後ろに隠れた
《バキの家か》
(ななな何なのこれ……！！)
そこには家の壁にびっしりと書かれた"くたばれ"や"明日刺す"など暴力的な文字ばかり
こんな家怖すぎて住めない……！！
血の気とこの家に引いている私を見て、窪谷須くんが困った様に笑う
「あぁ、Aにはちょっと怖かったか？ははっ、わりぃわりぃ」
「あっ、えと、んーん……」
「ここは元々親父の実家でよ。親父元ヤンだから敵対する族とか他校の奴らに何かと恨みを買ってたんだ」
「なるほど……」
「まっ落書きした奴はらもれなく全員ぶっ飛ばしたって言ってたけどな」
「す、凄いお父様ですね……」
絶対お父様にはお会いしたくないね……
「なんで敬語なんだ？……まぁ上がれよ。中は普通だからよ」
玄関のドアを開けた窪谷須くんの後に、みんなでゾロゾロと入った
「お、お邪魔しま〜す……」
「ここが俺の部屋だ」
案内された部屋を見てまた驚く
部屋の中は暴走族だったの時の特攻服や旗が飾られ、スロット台や麻雀卓などが置かれている
壁には穴が空いていたり亀裂が入っていたり……大丈夫なのだろうかこれは
《いかにも感凄いな！！》
それは私も同意見だ
さすが窪谷須くん……部屋の中は案外──なんて無かった
「じゃあ俺ラーメン作ってくっからてきとーにくつろいでくれや」
「お、おう……」
あ、お邪魔してるんだから私も手伝お……！
「窪谷須くん、手伝うよ！」
「お、まじで？わりぃな」
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さくら(プロフ) - 面白すぎて3日かけて一気見しました！！！続き待ってます、、！ (1月6日 1時) (
レス) id: 66961b81e7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆくえ - めっちゃ面白くて一気見しました！！続きが待ち遠しいです（笑） (12月29日 18時) (レス) @page22 id: 1a15f30eb5 (このIDを非表示/違反報告)
無記名(プロフ) - この小説を読んでる時間がほんとに幸せで楽しくて終始ずっとニヤニヤして読んでました笑是非また私を幸せな気分にさせてください！更新お待ちしております！ (10月14日 1時) (レス) id: 12db53baf5 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - すき (8月2日 22時) (レス) @page22 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
xxxxmai618(プロフ) - とても面白いです！ (7月19日 21時) (レス) @page22 id: 8afb08730b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まつり | 作成日時：2021年8月22日 14時
