第541χ ページ3
｢この半年間、私が楠雄くんを観察してきて不審に思った事、4回です。それについての説明を求めに来ました｣
明智くんは左手の薬指だけ折り、4を示す
何その手？
｢その4回以外はいたって普通。下校は燃堂くん海藤くんたまに窪谷須くんと一緒に行動。途中Aさんも加わり、コンビニに寄ってコーヒーゼリーを手に取り棚に戻し店を出て帰宅。因みにAさんはいつもお菓子を購入していますね｣
｢わっ、私の事はいいから！！｣
食いしん坊みたいじゃん……！
｢基本的にこの行動しかしませんでした｣
《そんなにコーヒーゼリー見てたか……？》
(見てるね。そこは間違いない)
｢学校での様子も同様です｣
｢えっ！！聞きたい！斉木くんの学校での様子……！｣
前のめりになってしまい、無言で私を見てくる明智くんで気づいた
やってしまった……！まるで私が斉木くんを好きみたいじゃん……！ってそうなんだけど、明智くんの前ではお兄さんと付き合ってる事になってるんだから、斉木くんに興味があるような素振りを見せたらだめだ……！
ここはグッと堪えて……
｢ま、まぁ……別に大して興味は無いけど……？｣
｢では楠雄くんの学校での様子は割愛させて頂きますね｣
｢えぇ……｣
ハッ！！しまった！思わず口から本音が……と慌てて口に手を当てたが、明智くんは私をジッと見ていて、様子を伺ってるように見える
斉木くんは"ばかやろう"と言いたげに大きなため息をついた
｢……Aさん、やはりお付き合いなさっているのは楠雄くんの様ですね｣
｢ちっ、違うよ……っ！｣
｢もう隠しても無駄ですよ。きっちり調べはついています。この半年間、楠雄くんだけではなくAさんも尾行させて頂きました。とは言ってもほとんど楠雄くんと一緒にいたので楠雄くんを尾行するとAさんもいるという感じではありますが｣
｢えぇっ？！私も？！｣
｢この半年間、Aさんはほとんど楠雄くんの家に出入りをしていました。お付き合いされている方がいるのにそれは大丈夫なのでしょうか？｣
｢だっ……大丈｢大丈夫ですよね｣
｢え？｣
｢付き合ってると言っていた方は楠雄くんのお兄様だからです。しかし楠雄くんのお兄様が家にいるにも関わらずAさんは楠雄くんと共に行動していた。さすがに家の中の事は知りませんが……。とてもお付き合いされているようには見えませんでしたねぇ｣
くっ……万事休す……！！
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さくら(プロフ) - 面白すぎて3日かけて一気見しました！！！続き待ってます、、！ (1月6日 1時) (
レス) id: 66961b81e7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆくえ - めっちゃ面白くて一気見しました！！続きが待ち遠しいです（笑） (12月29日 18時) (レス) @page22 id: 1a15f30eb5 (このIDを非表示/違反報告)
無記名(プロフ) - この小説を読んでる時間がほんとに幸せで楽しくて終始ずっとニヤニヤして読んでました笑是非また私を幸せな気分にさせてください！更新お待ちしております！ (10月14日 1時) (レス) id: 12db53baf5 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - すき (8月2日 22時) (レス) @page22 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
xxxxmai618(プロフ) - とても面白いです！ (7月19日 21時) (レス) @page22 id: 8afb08730b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まつり | 作成日時：2021年8月22日 14時
