Ψ後の晩餐12

第517χ ページ18

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《ここだ》

｢相変わらずはえ〜……｣


ここに来るのは1年ぶりだ
相変わらず静かで何も無い場所だなぁ……


｢……しっかし……フツーに静かな山じゃん……ガチなの？……その……この山がもーすぐ大噴火するって……｣


みーこの言う通り、もう少しでこの山が大噴火する
今日は斉木くんの作戦を実行するべく、3人で来た
そして私が役に立つ場面は皆無である
……いや、皆無ではない

今日はただの野次馬として来たわけじゃない

2人を心配して着いてきたのだ
しかもそれだけでは無い
応援だってしに来た！！

サッカーや野球に応援する人たちがいる様に、この2人にだって応援は必要だと思う

だって声援があるのと無いのじゃ違うでしょ？

でも忙しくなる2人に声は届かないと思う
だからこれを持ってきた


《……で、君のそれはなんだ》
｢……で、アンタのそれ何｣

｢ポンポンです｣


両手に持っているお手製ポンポンをシャカシャカと振って見せた


《ふざけてるのか》
｢ふざけてんのか！｣

｢え〜っ？！真面目だよ〜っ！！｣

《やっぱり君は置いてくるべきだったな……》

｢なんで連れてきたんだよ｣

｢2人ともひどい！！｣


私だって少しは役に立ちたいの！！


《とにかく相卜、自分で視てみろ》

｢わぁーってるっつーのー｣

｢なんの話？｣

《相卜が何も知らなかったって話だ》

｢え〜役立たずぅ〜｣

｢アンタに言われたくねぇーよ！！｣


みーこは"ナメんじゃねーぞ"といいながら水晶に手をかざす
私も水晶を覗き込み、もわんと浮かぶ光景に2人で顔を合わせた


｢あっガチだ｣

｢これが1時間後……｣

｢地獄じゃんか｣


水晶は赤やオレンジが広がり、熱さが伝わってきそうな程に噴火している火山

噴火している所は初めて見た
1時間後こんなになるのか……

これは日本終焉になるのも納得がいく


｢……てかさ、ウチらここにいたら死なね？｣

《一緒にするな。僕は火山くらいじゃ死なないぞ》

｢私は斉木くんに"守ってもらえる"という特権がついてるから｣

｢うざ！！じゃああーし死ぬじゃん！！やばいっしょ！即去り安定っしょ！！｣

《火山をほっといてか？》

｢いやこれはしゃーねーって！あんなモンどーする事も出来ねーだろ｣

《いや出来なくはないが》

｢出来んの？！｣

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