Ψ後の晩餐12

第513χ ページ13

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(ギャー！！斉木くん下見ないで！！私のパンツ映っちゃう！！)

《うるさいそんなものどうでもいい》

(どうでも良くは無い！！少し焦ってよ！)


見ないで欲しいのはほんとだけどここまで反応薄いとどうもなぁ……

それにしても凄いな……この部屋……


何故こんな場所にいるかというと、今私は斉木くんと手を繋いで透明化し、みーこの様子を見る為に占いの店に来ている

みーこのいるこの部屋が、床も壁も全面鏡張りの為さっきの会話になった訳だ


そもそもなんで透明化してみーこの様子を見ることになったのか
事の発端は今日、学校でみーこが色々な人を占い、当てていることに、いつか本物の超能力者だとバレてしまうと思った斉木くんは、みーこに"極力控えろ"と注意をしたらしい

斉木くんは"超能力者が存在する"ということ自体、バレるのを嫌がってるからね

ただみーこは自分の意志を貫く強い子で、"人の為に使いたい"と聞く耳を持たなかったらしい

"相卜が自分の意志を通すと言うなら、僕も自分の意志を通させてもらう"と言った斉木くんとここに来ているという訳で、私は特に何も関係無い野次馬である

来なくていいと言われたけど、着いて来た


部屋をキョロキョロしていると、小太りのおじさんが客として入ってきた


……ん？


(ねぇねぇ斉木くん、なんかあの椅子変だね)


お風呂で使う様な椅子に、真ん中が縦一直線にへこんでいる
例えるなら"凹凸"の"凹"の様な形だ


(変なの〜。あはは！座りにくそうだね)

《君は知らなくていい》

(知らなくていいってどゆこと？！)

《やっぱり完全にそういう店だろ……校則違反だぞ……》


そう言いながらキョロキョロと歩き出した
そういう店ってどういう店だろと思っていると、繋がれている手が引っ張られ一緒にみーこの後ろへ回った


小太りのおじさんの話を聞いていると、どうやら会社の大事な書類を無くしてしまったらしい

それを見つけるのにここに来たらしいけど……
おじさんなんでズボン脱ごうとしてんの？


｢お客さんここそういう店じゃねーから｣


みーこが言うそういう店とは…？
斉木くんに首を傾げると、"聞くな"と言うように首を横に振られた


｢その書類お客さんの家にあるよ｣


みーこは目の前の水晶を見ながら、的確にお客さんの家の中の家具や物の位置を言い当てる

やっぱり凄いな、みーこは

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