Ψ後の晩餐7

第313χ ページ38

｢｢どこ？！｣｣


男たちは私が指さした方へ一目散に掛けて行く

今｢｢どこ？！｣｣と言った2人は心美ちゃんとゆめのちゃんだった


｢心美ちゃん嘘だよごめんね、心美ちゃんと同じくらいの人なんていないよ｣

｢そ、そうよね……｣

《安心して本音が出たな》


そして目の前には私が指さした方を向いているゆめのちゃん


｢なんでゆめのちゃんまであっち見てんのこっちだよこっち｣

｢ん？あ、こんな近くにいたんだ！｣

｢ゆめの……！！｣

｢おー！大賀さんじゃないか！｣

｢お？元気してたか？2号の相棒｣

《紛らわしいな》

｢あら、この間の……！｣

｢あ、ども｣


相変わらずゆめのちゃんは心美ちゃんをあまり好きではない
ちょっと態度に出すぎなのは直して欲しい……
心美ちゃん気づいてないからまだいいけど……


｢うっわ亜蓮もいんじゃん！海藤くんおはよー｣

｢てめぇその態度の差はなんだ態度の差は！！｣

｢お、おはよう……｣

《燃堂に至っては無視されてるな》

(可哀想…………)

《まぁアイツはなんとも思ってないだろ》


まぁ確かに燃堂くんはただ窪谷須くんとゆめのちゃんの言い合いをおにぎりを食べながらボーッと見ている

あ、そう言えば


｢ゆめのちゃんもお花見ー？｣

｢そうそう！あと他校なんだけど男友達2人と｣

｢え？どこ？｣

｢場所はあそこだけど、今のあんたの掛け声でどっか行ったわ｣


ゆめのちゃんが指さした場所は少し遠くの桜の木の下だった


｢ごめんね……｣

｢いいよ一緒にいても面白くなかったし。もう1人の友達来れなくなっちゃったし。女子ね｣

｢そうなんだ｣


｢大賀！いたいた！どこ行ったかと……おっふ！｣

｢おっふ！！｣


いきなり男の人2人がゆめのちゃんに話しかけ、心美ちゃんに気づくとおっふした

さっき言ってた男友達かな？


｢あ、よかったらあっちで飯食いませんか……｣

｢俺たちんとこで！良かったら！｣

｢ええっ？！でも……｣


グイグイくる2人に、心美ちゃんはしぶしぶ立ち上がり3人で行ってしまった


｢……なんだよ私探しに来たくせに……｣


ムッとしたゆめのちゃんはすぅっ……と大きく息を吸い始め、何をするんだろうと頭に？が浮かぶ


《耳塞げ》

｢えっ？あ、うんっ｣


耳を塞いだ斉木くんに突然言われ、咄嗟に耳を塞ぐ

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