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#22 -サイコ組- ページ22

前回の続きです



私とヒラくんが戯れてたらピーンポーンと音がした。
キヨくんだった。

キ「なぁA、俺ラーヒーになんかしたか?」

ドアを開けると挨拶も無しに、そんなことをキヨくんが言う。
…無自覚かよ。タチ悪りぃな。

『とりあえず謝れば?』

私はヒラくんのいる部屋に入る前に言う。
キヨくんは「わぁったよ」と言って、部屋に入って行った。
私は…部屋には入らないでおこ。



-30分後-

キ「Aー。入ってきていいよー」

キヨくんの声がヒラくんの家に響く。
相変わらずうるせぇ…。
ていうか、30分って長ぇな。
私はとりあえず部屋に入る。

ヒ「Aありがとっ!」

そう言って私に抱きつく。
…デジャブどころじゃない。テンプレだ。

初めてこの光景を目にしたてあろうキヨくんはわかりやすく怒っている。
きっと、ヒラくんが私に抱きついたからだ。

キ「ラーヒー…Aに触んな」

なんでだよ。
言うと思ったけどね、私はキヨくんよりヒラくんのがいいの。

ヒ「あっ…ごめん」

ヒラくんパッと私から離れようとする。
が、私はヒラくんの腕をギュッと掴んだ。

『ヒラ…行かないで』

私がちょっと甘い声を出すとヒラくんは言うことを聞いてくれるのを、私は知っている。

ヒ「うっ…」

キ「ラーヒー騙されんな」

キヨくんもちょいちょい騙されてるけどね…。
キヨくんは私とヒラくんの方に寄って来て、私の肩を後ろから引っ張る。
あまりにも急だったから、体勢を崩してキヨくんの胸に倒れ込む。

ヒ「ちょ、キヨ何してんの?」

キ「あ?取り返しに来たんだよ」

あ…。まずい…。
第2ラウンド入ったなこれ。
キヨくんとヒラくんはまた口喧嘩を始める。
…ダメだこれ。
私は呆れて、2人を放置したまま帰ってやった。



数日たった今、キヨくんとヒラくんは仲良くゲームをしています。

#23 -最俺-→←#21 -ヒラ-



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作者名:紫燕-sien- | 作成日時:2019年11月28日 12時

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