【鬼滅の刃】"隠し子"と呼ばれた最強の隊士

参-3- ページ4

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静かに静かに、空気と同化し、目的地へとゆっくりと近づく。


そこには今まさに女の人を襲おうとしていた鬼がいた。


『鬼さんこちら』

そう声をかければやっと向こうは私の存在に気づき驚く。


その隙に女性を逃がす。
そうすれば鬼は怒りこちらへと攻撃を仕掛けてくる。


が、私は何もせず立っているだけ。
だって…………

「なんで！なんでだ！攻撃が当たらねぇ！！！この野郎がぁぁぁぁ！！」



『だっさー、そんなんで怒るとか』


つまらないから煽り、相手をわざと怒らせる。


「殺してやる、殺してやる、殺してやる！！！！！」



相手にとって最大の攻撃が来ると分かり、やっと笑える。


でも所詮雑魚は雑魚。


動かずともころせてしまう。



刀をそっと抜いてそっと振り下ろす。



『雪の呼吸、壱の型、乱れ雪』


静かに呟けば刀の波動はいくつにも分かれ鬼をズタズタに切り裂く。


そして、その上に雪が降り、全ての血(けがれ)を消してゆく。



刀をそっとさやに戻し、鬼の方をチラリと一瞥する。



そこにはもう、何も残っていなかった。







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