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人に聞いてもらうと気持ちが落ち着くし新たな発見がある
って
今まで生きてて実感してきた
今回も例外ではない
異例なのは、私がこの人が一体誰なのか何も知らないこと
「お仕事中ですか？」
「まあそうだね〜今は休憩中」
「いいですね。憧れます」
「自分で勝手にとった休憩だけどね」
「え？笑」
「外回りなんてこんなもんですよ」
タメ口と敬語の絶妙な混じり具合が不思議な感覚を呼ぶ
不思議だな
この人そのものが
「どこに勤めていらっしゃるんですか？」
「勤め先？」
「...あ。ごめんなさい
見ず知らずの女に教えたくはないですよね...」
怪訝な顔されたと思ったから尻すぼみになる私の声
「いや、少し前に履歴書でお名前見てしまった俺の方が罪深い」
「あっ、それは許し難いです」
「ごめんね笑 Aさん」
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作者名：きぃた | 作成日時：2018年3月6日 11時
