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「はっきり振ってください」
声が震えた
今までもちろん恋してきたしお付き合いもあったけど、ここまで体当たりなのは初めて
なんでだろう、もう二度と会えないかもしれないから？海の向こうに行ってしまうから？
…ううん、多分そうじゃなくても伝えてた
海さんはしばらく俯いて黙っていた
そして顔を上げたとき、その表情で
ああやっぱり、ダメなんだ…と思った
「…大人ってダメだね」
「大人、ですか」
「すぐに、可能性を考えちゃうんだ」
「これから遠くで生活していたらお互いいろんなことがある。そうすると気持ちも少しずつ変化していくと思うんだ」
「そうですよね…」
わかってる
もう永遠の愛を夢見る年齢じゃないから
「…でもさ、そういうの関係なくなっちゃった」
「…え？」
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作者名：きぃた | 作成日時：2018年3月6日 11時
